カカクコム、不正アクセス被害の総括。攻撃の詳細は類似犯防止のために語られず | RBB TODAY
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カカクコム、不正アクセス被害の総括。攻撃の詳細は類似犯防止のために語られず

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 カカクコムは25日、同社の運用する価格比較サイト「価格.com」への不正アクセス被害事件と、同サイトのサービス再開についての記者会見を行った。
  •  カカクコムは25日、同社の運用する価格比較サイト「価格.com」への不正アクセス被害事件と、同サイトのサービス再開についての記者会見を行った。
 カカクコムは25日、同社の運用する価格比較サイト「価格.com」への不正アクセス被害事件と、同サイトのサービス再開についての記者会見を行った。

 会見ではまず、カカクコム代表取締役社長兼CEOの穐田誉輝氏から、今回の不正アクセスの発覚からサイト閉鎖に至る経緯が説明され、原因調査と捜査状況についての概略が述べられた。しかし、受けた攻撃がどのようなもので、どういう点をつかれたのかについては「警察による捜査中でもあり、また悪意の者にヒントを与えてしまうと類似の犯罪行為を惹き起こす可能性があるのでお答えできない」とされた。

 続いてウイルス被害の状況ならびにメールアドレス詐取についての被害状況と、対策および被害サポートについて述べられた。詐取されたメールアドレス所有者への対応は、専門家を交えて検討したが、自社の内部事由による漏えいではなく、悪意の第三者の侵入による情報詐取であるため、被害サポートのみを行い、個別の補償は行わないとした。

 5月24日正午頃に登録店舗向けのサービスを再開し、同日21時45分頃には一般ユーザー向けのサービスも再開した。一部のサービスについては、それを運用しているシステムの違いによりまだ再開できていないが、セキュリティ体制が整い次第、順次再開するという。

 なお、同社が設置したセキュリティ対策委員会の外部委員として、伊藤譲一氏(デジタルガレージ共同創業者顧問)、川島昭彦氏(ビー・ユー・ジー代表取締役COO)、三輪信雄氏(ラック代表取締役)が加わったことも発表された。

 事件の総括として穐田氏は「多くの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」とし、同社に対し激励や「サイバー攻撃に負けるな」との声が多数寄せられたことに感謝を述べた。同時に、インターネット・ITという新しい技術を用いる流れが不可逆であるとし、より一層の安全対策に取り組み、今後も同社の社業を安定的に運用していく意欲を示した。
《小笠原陽介》
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