[WPC 2004]インテルのチャンドラシーカ副社長、「Napa」はCentrinoと同等以上のインパクトがあるとアピール | RBB TODAY
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[WPC 2004]インテルのチャンドラシーカ副社長、「Napa」はCentrinoと同等以上のインパクトがあるとアピール

IT・デジタル ノートPC
 米インテルの副社長兼モバイルプラットフォーム事業本部長のアナンド・チャンドラシーカ氏が22日、WPC EXPO 2004の会場で記者会見した。
  •  米インテルの副社長兼モバイルプラットフォーム事業本部長のアナンド・チャンドラシーカ氏が22日、WPC EXPO 2004の会場で記者会見した。
  • エンターテインメントPCの成長を促進
  • Centrinoモバイルテクノロジのロードマップ
  • 次世代モバイルプラットフォーム「Napa」の概要
 米インテルの副社長兼モバイルプラットフォーム事業本部長のアナンド・チャンドラシーカ氏が22日、アジア最大のデジタル総合展示会「WPC EXPO 2004」の会場(東京・有明)で記者会見した。

 まず、チャンドラシーカ氏は、Centrinoモバイルテクノロジを発表した前後の調査データを示しながら、CentrinoがモバイルPC市場と無線LANの普及を加速したとアピール。モバイルPC市場は2,900万台から4,600万台に、無線LANスポットが10,000個所未満から100,000個所以上に、モバイルPCの無線LANモジュール装着率が10%未満から65%以上になったと説明した。

 さらに、同社は業界とともに無線LANのさらなるユーザーへの啓蒙、使い勝手の向上を図っていくと述べたほか、バッテリー持続時間が3時間未満から5時間以上に伸長したことも強調。また、Centrinoが薄型軽量のデザインを可能にし、新しいカテゴリであるエンターテインメントPCの成長に貢献しているという。

 次に、Centrinoモバイルテクノロジのロードマップを説明。2005年第1四半期に登場予定のモバイルプラットフォーム「Sonoma」(ソノマ)では、DDR2メモリのサポート、統合型グラフィックス機能を強化した「Alviso」(アルビソ)チップセット、IEEE802.11a/b/g無線LANのサポートが盛り込まれる。

 次世代のモバイルプラットフォーム「Napa」(ナパ)は、2005年第1四半期に登場予定のSonomaプラットフォームの後継となる。Napaは、プロセッサの「Yonah」(ヨナ)、チップセットの「Calistoga」(カリストガ)+「ICH7-M」、無線LANモジュールの「Golan(ゴーラン)」という3つのコンポーネントで構成される。

 Yonahは、モバイル向けとして同社初のデュアルコアCPUで、65nmプロセス技術で製造されるのが特徴だ。

 Calistogaは、改良したグラフィックス機能内蔵チップセット。優れた再生機能を提供するために、ディスプレイとメディアの機能が強化されるという。

 ICH7-Mは、最大6ポートのPCI Expressと消費電力削減のために強化した電力管理機能を持つ、新しいIOコントローラハブ(いわゆるサウスブリッジ)。

 Golanは、次世代の無線LANモジュール。最新のセキュリティ規格に対応し、より小型のデザインを可能にするミニカードを採用するとした。

 これらのコンポーネントで構成されるNapaについて、チャンドラシーカ氏は「Napaモバイルテクノロジは、Centrinoと同等以上のインパクトがある」とアピール。

 最後に、チャンドラシーカ氏は「より長いバッテリー持続時間が次の課題。1日中利用可能なバッテリー持続時間を提供できるよう業界と協調していく」と述べた上、「バッテリー接続時間を2010年までにメインストリームPCで8時間を目指す」と言及し、プレス向けのプレゼンテーションを締めくくった。

 プレゼン後に行われた質疑応答の場面では、「GPS機能をSonomaで搭載することも技術的には可能だったが、プライバシーの点がグレーゾーンなので見送った」と説明。

 また、WPC EXPOにNECや東芝から参考出展された燃料電池搭載ノートについて見解を求められた。チャンドラシーカ氏は「燃料電池はとても有望な技術で、インテルとしても非常に興味がある。ただ、飛行機などに持ち込めるかといった法規制がクリアになることが、今後普及するために重要だ」とコメントした。
《高柳政弘》
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