値段よりも品質。個人向け光サービス市場にYahoo! BBが参入 | RBB TODAY
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値段よりも品質。個人向け光サービス市場にYahoo! BBが参入

ブロードバンド その他
 これまで集合住宅向けの光サービス実験をしてきたYahoo! BBが、明日より集合住宅を含めた個人向けサービスへの参入を明らかにした。

 サービス名は、「Yahoo! BB光ホーム」と「Yahoo! BB光マンション」。「Yahoo! BB光ホーム」は、戸建てもしくは集合住宅の直引きメニューで、アクセスライン部分にアンバンドル化したNTT東西の光ファイバを採用することによりアクセスライン1Gbpsを実現した。1Gbpsの回線を最大32利用者でシェアするため、従来のNTTが提供しているシェアードメニューである100Mbpsを最大32利用者でシェアするときよりも、10倍の速度が出ることが特徴となる。

 Yahoo! BBというと、価格が安価というイメージがあるが、光サービスに関して、価格よりも品質を重視した。利用料金は、初期費用が事務費用として2,000円かかる。なお、光ファイバ引き込みのための標準工事費である32,000円は、Yahoo! BB側が負担する。なお、標準工事外のものは、すべて追加費用が発生する。また、光ファイバ引き込みは平日工事が基本で、土日祝日工事は標準工事以外となる。土日祝日工事の場合は、別途追加費用として20,000円が発生する。

 月額費用は、BBフォンなしが6,890円で、BBフォンつきが7,270円。内訳は、基本料金が4,200円(BBフォンつきは4,580円)、光ターミナル一式利用料(宅内光配線使用料・光終端使用料)が1,000円、ISPサービス料が1,290円となる。また、Yahoo! BBの場合、光終端の先にルータ的な機能を提供する光BBユニットT1がセットになり、このレンタル料金が別途400円かかる。

 これまでの光サービスというと、ある程度スキルをもった利用者向けのメニューであったことは否めない。自前でルータを用意したり、IP電話ユニットを準備したりする必要があったが、Yahoo! BB光サービスの場合は、このあたりのやっかいな部分を一切排除した。ルータの設定に悩んだりすることなく、申し込みさえすれば光サービスがやってくる。あとは、Ethernetや無線LAN接続をすれば、すべてが動き出すという手軽さが売りになる。

 サービス品質は、光終端装置の規格上100Mbpsとなるが、1Gbpsのアクセスラインを共有するため、100Mbpsを利用してもスループットがあまり下がらないで利用できることが最大の特徴だ。今後の利用者の増加やブロードバンドコンテンツの動向にもよるが、しばらくは100Mbps以上のサービスに乗り出す予定はないとしている。

 Yahoo! BB 光ホームは、戸建て、もしくは2階までの集合住宅向けサービスであるが、既存の集合住宅用には、Yahoo! BB光マンションが提供される。これは、昨年より実験サービスを提供してきたもので、光ホームタイプとインフラ回りやネットワーク機器回りを一致させてのサービスとなる。Yahoo! BB!光マンションの初期費用は、契約事務手数料が5,000円で、基本工事費が15,000円。構内配線はVDSLとEthernetに分かれるが、どちらも月額利用料金が3,700円から。加入数によって、料金が異なる。また、構内回線にVDSLを利用するタイプVの場合、モデムと光BBユニットレンタル料として別途800円がかかる。また、EthernetタイプのタイプEは、光BBユニットレンタル料として、別途400円がかかる。

 Yahoo! BB光サービスでは、通信速度が速いということだけではなく、ライフスタイルを変えていくインフラとしての側面も浸透させていくとしている。ライフスタイルを変えるために、無線でTVが見られる無線TVBOXと無線TVBOXと連携したYahooポータルサイト構想を来月にでも投入する予定で、「PCの上でテレビを見ながらネットも電子メールも利用する究極のながら姿」を実現するとしている。また、マルチメディアファイルとオンラインストレージを組み合わせ、ユーザへの利便性を高めたサービスを今後提供することも視野に入れており、コンテンツも含めた形で、光サービスを利用できる環境作りをYahoo! BBは提案するともしている。

 同サービスは10月5日(火)より申し込み開始となる。実際の引き込みは工事の状況によるが、早いところでは数週間で開通するとみられる。また、当初は政令指定都市約300局舎よりサービスを提供し、2005年1月には現在のBフレッツサービスエリアとほぼ同等の全国1,500局舎までサービスを広げていく。
《公家幸洋》
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