2003年8月は3Gケータイにおける1つの節目? | RBB TODAY
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2003年8月は3Gケータイにおける1つの節目?

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2003年8月は3Gケータイにおける1つの節目?
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 2003年8月は第三世代携帯電話(3G)サービスにおける1つの節目になったようだ。電気通信事業者協会(TCA)が毎月発表している携帯電話の契約数に大きな変化が現れたためだ。

 まず1つ目に、ドコモ、au、J-フォン(ボーダフォン)が提供する3Gサービスの累計が約1058.8万契約になり、1,000万契約を突破したことが挙げられる。内訳は、NTTドコモが78.6万契約、auが972.7万契約、J-フォンが7.5万契約。

 また、FOMAの純増数がPDC方式の純増数を抜いたことも大きな節目といえるだろう。一時期FOMAは契約数が思ったほど伸びずに低迷していた。しかし、6月分の純増は5.7万契約増だったが、7月分は12.4万契約、8月分は12.7万契約と順調に伸ばしている。このようにFOMAが純増数を伸ばしている一方で、PDCは全般的にペースを落としている。この2つの現象が同時に進んだ結果、純増数が逆転したのだ。

ドコモにおけるFOMAとPDCの月別純増数の変化。5月には僅差になったものの、6月と7月においては再び差が付いた。しかし、ようやく8月に逆転した(クリックで詳細を表示)


 なお、auはすでに旧世代のcdmaOneが減少に転じており、主力は3Gサービスに移行した形になる。残るはJ-フォン(ボーダフォン)のみになるが、市場は確実に3Gに向かいつつあるようだ。

 こうしてみるとPDCとFOMAの関係は、ブロードバンドインフラにおけるCATVインターネットとFTTHの関係によく似ている。FTTHとFOMAは、共に次世代の通信技術(サービス)として期待されていたが、いずれも料金が高かったり高速通信を生かせるサービスがなかったため現行のサービス(ADSL、CATVインターネット、PDCなど)に押され契約数が伸び悩んでいた。PDCとFOMAの純増数の逆転は一時的な現象かもしれない。しかし、ブロードバンドにおいてもCATVインターネットとFTTHの純増数が僅差になったり、再び逆転していた時期があったが、今では完全にFTTHの純増数が上回っている。FOMAも、FTTHと同じようにペースを上げていくようだ。
《安達崇徳》
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