「コピーライター」という職業の人気は格別です。地元の求人誌で印刷屋さんまで、「コピーライター募集(要普通免許)」といって社員を募集しているのですから、その人気のほどがよく分かります。 コピーライターがその地位を得るために、「クライアントのために骨身を惜しまず働いたからだ」「その評価にふさわしい仕事をしたからだ」という主張があるとすれば、まったくその通りだと思います。しかし、上を目指すためには骨身を惜しまず働くことが重要なのは、ヤクザから風俗産業までどの職業でもあまり変わりありません。 そこには、言葉とイメージを操るプロたちの周到な戦略があったのかもしれません。とにもかくにも「広告屋と押し売りはお断り」の時代からわずか半世紀程度でこの地位を築き上げたのは、やはりすばらしいといわざるを得ません。コピーライターがその地位を得るためにしたことを研究することは、まったく無駄ということはないはずです。 この戦略を、プログラマの職業の世界に導入できないでしょうか。(コラム本文へ)