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IIJ技術陣「spamからメールを守れ(管理者編)」
第3回:メールアドレスの詐称を防止する「ドメイン認証」
2005年3月8日
山本和彦
2004年の秋、知人が「日本ではフィッシングは発生しにくいのではないか」と言っていた。アメリカではオンラインバンキングが盛んなため、だまされる可能性のあるユーザは多い。つまり、詐欺師にとって入れ食いの漁場がそこにはある。一方、日本はそうではないからフィッシングははやりにくいというのだ。
しかしその楽観的な予想はすぐに覆された。日本語で書かれたフィッシングのメールがいくつも現れ、さらには実際に被害も発生した。以下は、IIJの社員が発見したフィッシングのメールとWebサイトのスナップショットである。
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| VISA認証サービスをかたるフィッシングメール。このサービスは実際に存在する |
VISA 認証サービスをかたるフィッシングサイト。ロゴは、VISAのサイトから挿入されている
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このフィッシングの手口は実に巧妙だ。「VISA認証サービス」は、実際に存在する正式なVISAのサービスである。事実、ロゴはVISAの公式サイトから挿入されるようになっている。また、ある知人がでたらめな番号を入力したところ、間違いを指摘されたというから、裏でVISAのサービスに接続しているか、カード番号のチェックサムを検証していると思われる(クレジットカード番号の16桁の内、下4桁はCRCチェックサムになっている)。
フィッシングを許してしまう最大の原因は、メールアドレスを詐称できることにある。これは、メールアドレスのドメインを認証する手段が普及していないためだ。インターネットにおいてドメインはブランドである。フィッシングに悪用された場合は、ブランドのイメージの低下は免れない。
今回は、ドメインのブランドイメージを守るための技術である「ドメイン認証」について解説する。ドメイン認証は、ISPやASPが思い描くspam対策における1つの要素である。そのため、対策全体に対する位置づけを理解することも必要だろう。そこで、少し回りくどくなるが、まずspam対策の全体像を説明し、そののちにドメイン認証について解説する。
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