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「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」発表、特別賞を知花くらら氏が受賞

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特別賞を知花くらら氏が受賞
  • 特別賞を知花くらら氏が受賞
  • 授賞式の模様
  • 授賞式の模様
 ロレアルグループの日本法人である日本ロレアルは8日、2015年度 第10回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の受賞者を発表。あわせて、約100名の来場者を迎え、フランス大使公邸にて授賞式を開催した。

 ロレアルグループでは1998年より、ユネスコと共同で、女性科学者の支援プロジェクトを開始。同プロジェクトは、パリ本社主催の「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」「ロレアル-ユネスコ女性科学賞 国際奨学金」、各国主催の「ロレアル-ユネスコ国内賞」の3つのカテゴリーがあり、現在、世界100ヵ国以上において展開している。全プロジェクトを通じて、これまでに2,000名以上の女性科学者が表彰された。

 「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、科学をはじめ教育の分野で、夢と希望を多くの人々に与えるとともに、社会的発信力があり若い女性のロールモデルとなる個人または団体を表彰するものだ。前述の「ロレアル-ユネスコ国内賞」に位置づけられており、日本ロレアルが日本ユネスコ国内委員会の協力のもと、2005年11月に創設した。

 今回の「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、創設10周年を祝し、常陸宮妃殿下が臨席された他、ティエリー・ダナ氏(駐日フランス大使)、クラウス・ファスベンダー氏(日本ロレアル代表取締役社長)、山脇良雄氏(日本ユネスコ国内委員会事務総長)、稲葉カヨ氏(京都大学理事・副学長)らによる挨拶ならびに表彰が行われた。

 本年度は、物質科学・生命科学分野で、各2名計4名が受賞し、賞状と奨学金100万円が贈られた。日本初の国連WFP(世界食糧計画)日本大使を務める知花くらら氏が特別賞を受賞した。知花氏は、国連WFPの学校給食プログラムを通して、食が栄養不足の開発途上国の子どもたちの命を支え、学校へ通うきっかけ・教育の機会となることを訴求する啓発活動を、8年以上にわたり行っておりその功績が評価された。

 知花氏は「この度は、ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞の特別賞をいたただき、光栄に感じております。貧しい地域では、子供たちが家の働き手とみなされ、学校に通うことができない状況がありますが、学校で給食が配給されることで親御さんは喜んで子供たちを学校へ送り出します。それは、将来を担う子供たちのための、未来への種まきであり、無限の可能性をあきらめないでほしいと思います」とのコメントを寄せている。

 2015年度受賞者は以下の通り。

■物質科学分野

山本久美子(やまもと・くみこ)
東京大学大学院 薬学系研究科 薬科学専攻 金井求研究室
社会と研究の接点:創薬・材料化学に展開可能な分子変換法の開発

吉村瑶子(よしむら・ようこ)
京都大学大学院 理学研究科 化学専攻 ナノスピントロニクス研究室
社会と研究の接点:情報保持の安定性と高速動作を兼ね備えたまったく新しい情報記録装置の実用化に向けて貢献

■生命科学分野

林真妃(はやし・まき)
名古屋大学 理学研究科 生命理学専攻 植物生理学研究室
社会と研究の接点:植物の気孔が開くしくみをあきらかにし、植物の環境応答の理解と有用植物の作製に貢献

向井理紗(むかい・りさ)
徳島文理大学香川薬学部(2015年4月~)
社会と研究の接点:ウイルス性白血病発症機構の解明に貢献

■日本奨励賞 特別賞

知花くらら(ちばな・くらら)
国連WFP日本大使
日本初の国連WFP日本大使として、開発途上国における食と教育の啓発活動に貢献
《冨岡晶》
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