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正規品と偽ブランド品が違いが分かる!?……「憎むべきニセモノ展」レポート

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「偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015」を始めた、ティンパンアレイの査定責任者・永井氏。自ら説明員として立つ日もあるという
  • 「偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015」を始めた、ティンパンアレイの査定責任者・永井氏。自ら説明員として立つ日もあるという
  • 展示は「RAGTAG原宿店」の1階で開催。約50点の模倣品と正規品がセットで展示されている。すべて、実際に手に取って比較することができる
  • 展示のひとつ、Christian Louboutinのミドルカットスニーカー。奥が正規品、手前が模倣品。プロが気づいた相違点がプレートにまとめられ、見学者は実際に手に取って見比べられる
  • 同スニーカーの最大の違いは、靴底。模倣品は際から色がはみ出ており、雑な作りが分かる。実際に触れると、質感の違いにも気づく
  • ANYA HINDMARCHのバッグなら、もっとも分かりやすいのがメインデザインの加工の粗さ(紫の丸囲み)。ブランドマークの刺繍の粗さ。よく見るとブランドマーク(赤の丸囲み)の刺繍の書体や大きさも異なる
  • ANYA HINDMARCHのバッグの模倣品はほつれなどが目立ち明らかに粗悪品と分かる。しかし、お店で「本物」として売られたら製品のロッドの違い!?とスルーしてしまうかもしれないのが厄介なところ
  • フードのひもの加工も、正規品は大きな装飾品と上質なひもが使われているが、模倣品は小ぶりで、ひもに関しては細く頼りなげな材質、末端の加工も粗い
  • 最後に用意されているクイズコーナー。模倣品を見慣れた永井氏でも驚くほど精巧につくられた、AKMのダウンジャケット(奥)は難問だ
■正規品と模倣品の違いとは?

 大きく分けて、その違いは3つ。「耐久性」、「バックアップ体制の有無」、「安全性」にある。

 例えば模倣品の場合、粗悪な素材を使っているため、1~2回着るとボロボロになってしまうケースもしばしばある。シャツのプリントが洗っただけで落ちてしまう、布地がすぐほつれるといった問題が起き、結局、長くは着られない。

 また、有名ブランドで多く行われている補修サービスも、偽ブランド品では受けられない。気に入って使っていても、壊れしまうとおしまいだ。

 最後に、「安全性」の問題も重要な点。模倣品では使用する布地や素材の検査がされていないため、思わぬ健康被害を及ぼす可能性があるのだ。

 このような偽ブランド品の問題点も含めて、「憎むべきニセモノ展」では伝えていきたいと永井氏は語る。

 「まず、どんなブランドにも、“ニセモノ”が存在するという意識を持ってもらえればと思います。また、模倣品を買うことで、正規品が生まれる循環を悪くする可能性があり、いい洋服が生まれなくなる悪循環につながることをもっと知ってもらいたいと思っています。良質なもの、信頼される製品を作るまでには、作り手の苦労、熱意、思い、時間が詰まっているんです。模倣品は正規品が築き上げてきたものを、無断で使うだけでなく、信頼や価値すらも損ないかねません。さらに本来そのブランドに渡るはずだった利益を奪い、それが原因で正規品が衰退し、粗悪な模倣品がはびこる世の中になったとしたなら、作り手にとっても、ファッションを楽しみたいユーザーにとってもこれほど不幸なことはないと思うんです」

 「偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015」は、14日まで「RAGTAG原宿店」1階で開催。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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