「いろいろな給油所（サービスステーション、SS）のカードがたまっちゃって困る」……。運転席でそんな独り言をこぼしたことはないだろうか。できれば、ガソリンのブランドをある程度しぼって、多機能なカードを持ち歩きたいと思う人もいるだろう。 そんな“GSカード数肥大症”に悩むドライバーに、うれしいサービスが誕生した。出光クレジットが提供する「ネットdeプリカ」というサービスだ。このサービスの最大の売りは、インターネット決済とリアル決済の両方ができるところだ。 出光興産のSSで使えるプリペイドカード「出光キャッシュプリカ」を、「ネットdeプリカ」に会員登録し、実際に使ってみると、「従来のSSカードにクレジットカードの便利さが追加された」というインパクトをまず受けた。 使用後感から先に言えば、「SSカードでAmazonの商品をクレジット払いするまで、わずか10分」という印象だ。 出光キャッシュプリカを「ネットdeプリカ」サービスにサイト上で登録、カードに電子マネーをチャージし、Amazonなどのオンラインショッピングでクレジット決済する。このプロセスを整理しよう。 最初に出光キャッシュプリカを出光のSSで、またはインターネットから申し込んで入手し、この出光キャッシュプリカを「ネットdeプリカ」に登録する。登録はインターネットで行なう。プリカには、クレジットカードと同様の4×4＝16桁のカード番号が表面に、PIN番号が裏面に振られている。これらをサイト上で入力し、メールアドレスやパスワードなどのユーザ基本情報を入力すれば手続きは終わり。ログインすると、プリカ残高や、クレジットチャージ、利用履歴照会などにアクセスできる。 SSカードが“クレジットカードに似た機能を持つ”というインパクトはこの先。「with MasterCard番号の発行・履歴照会・取消」をクリックすると、クレジットカード決済用のワンタイムID（1回限りの利用可能な使い切りMasterCard番号）が発行される。 この画面上に表示された「1回限りのMasterCard番号」と、利用期限、セキュリティーコード、カード名義などを入力し、クレジット決済ができるというわけだ（もちろん使用可能額はプリカ残高ぶんまでに限る）。 Amazonの商品をクレジット払いで購入する場合はこうだ。Amazonのアカウントサービス内の「クレジットカードを追加する」をクリック。クレジットカードの種類・クレジットカード番号・クレジットカード名義人を、「ネットdeプリカ」の「with MasterCard番号発行」に表示された情報のとおりに入力すると、難なく決済できてしまうという具合だ。 「ネットdeプリカ」のメリットは、上記のネットショッピングやワンタイムIDによる安全性に加え、ネットからクレジットカードでチャージ、「ネットdeプリカ」ユーザー間での残高譲渡、ネットショッピングでのポイント付与、SSでのチャージ手数料無料といったものがある。 給油所で使うカードが、ネットショッピングのクレジット決済に使えてしまう。このインパクトは大きい。「運転免許はあるけどクレジットカードは持っていない」という人や、「クレジットカードをネットショッピングでむやみに使いたくない」という人の心に刺さるアイテムになるかもしれない。
カードの不正利用、元TBS女子アナや政井マヤも被害を告白
