長崎の名産品として、おなじみのカステラが低カロリースイーツとして、いま注目を集めている。長崎県雲仙市の「みかど本舗」が糖と卵の素材にこだわったカステラ『希少糖入り五三焼きカステラ』の販売を開始した。 カステラが低カロリーな理由はシンプルな原料にある。カステラの主な原料は、卵、小麦粉、砂糖の3つ。菓子パンやケーキに含まれる、バターやショートニングなどの油脂成分や、脂肪分の多い牛乳が使われていないからだ。 みかど本舗のカステラはもともと、雲仙みかどホテル(長崎県南島原市)の宿泊客への土産用に作られていたものだったが、一般にも販売されることになった。新製品の希少糖入り五三焼きカステラでは、卵、小麦粉、砂糖の素材にこだわった。 希少糖入り五三焼きカステラでは、砂糖の代わりに希少糖を用いている。自然界にはわずかしかない糖が希少糖と呼ばれるが、製品化されて応用が広がった。新製品では、カロリーが普通の糖に比べると少ない種類の希少糖を用いた。卵は総コレステロール値が低い「太陽卵」を使用。小麦は3種類の無添加の小麦粉をブレンドする。これらによって、粉ものスイーツとしては低カロリーを実現したという。 このカステラづくりに取り組んで来たみかど本舗の川崎幸治副社長は「食べると健康で美しくなるようなスイーツを目指した」とコメント。 希少糖入り五三焼きカステラは7月1日から一般オーダーを受付中だが、関係者によると大量生産が難しく、品薄状態が続きそうだという。