【CEATEC 2013 Vol.20】デンソーのユニークな一輪ビークル「moon!」[動画] | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【CEATEC 2013 Vol.20】デンソーのユニークな一輪ビークル「moon!」[動画]

ブロードバンド テクノロジー
ユニークな一輪型の異次元ビークル「む~ん」moon!。2年に一度開催される社内の技術コンテスト「デンソー夢卵(ムーラン)」にてグランプリを受賞した作品
  • ユニークな一輪型の異次元ビークル「む~ん」moon!。2年に一度開催される社内の技術コンテスト「デンソー夢卵(ムーラン)」にてグランプリを受賞した作品
  • 横からみたところ。直径1500mmの大輪にまたぐ形で腰掛ける。スクーターのようなクレードルの下にセンサーや制御機器が詰め込まれている
  • 後ろから見たところ。後部にはパタパタと動く羽のようなウィンカーが付けられている
  • 前方から見たところ。クレードルが地面に近いところに設置されている
  • フロント部に装備されているモニター類。何を表示させるかは不明だ
  • 動力用(写真右)とバランス制御用(写真左)の2つのモータが搭載されている
  • 巨大な外輪を支えるプーリー。他にもいくつか同様のものが円周上に付いている
 CEATEC JAPAN 2013のデンソーブースでは大変ユニークな一輪ビークルのプロトタイプが展示されていた。異次元ビークル『「む~ん」moon!』と銘打たれた本ビークルは、可愛らしいお月様のような固定車体の外側に、直径1500mmの大車輪があり、それが回転して進むもの。2年に一度開催される社内の技術コンテスト「デンソー夢卵(ムーラン)」にてグランプリを受賞した作品だという。

 すべて自動車部品でつくられており、フルオート重心制御によって、倒れずに映像のように進める。スクーターのようなクレードル機構で、左右のターンも重心を移動させてスムーズに制御できるようだが、実際に乗っていないため操作が難しいかどうかは不明だ(映像では、かなり簡単そうに操作している)。後部にはパタパタと動く羽のようなものが取り付けられているが、これはウィンカーの役目を果たすもの。またフロント部には複数のモニターも付いている。

 シートの下にマイコンボード、システムメインリレー、モータドライバー、2つのモータ(動力用とバランス制御用)と、ジャイロセンサー、地磁気センサー、加速度センサーなどが内蔵されている。2つのモータがあるが、1つは駆動用、もう1つは転倒しないように制御性を良くするためのものだという。最初のころは何度も転倒し、ようやくスムーズに動くようになったそうだ。

 製作にあたり苦労した点は、ビークル自体が丸くて大きな作品だったため、寸法を管理することが大変だったこと。またセンサー系(ジャイロセンサーや加速度センサー)の信号にノイズが乗ってしまい、それらを除去するのに苦労したという。公道を走らせることはできないが、テーマパークや私有地などの移動などに利用できそうだ。

転倒もせずにスムーズに動く「む~ん」moon! 操縦者の運転が上手いのかもしれない。
《井上猛雄》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top