東日本大震災の「あの瞬間」を分析……Yahoo! JAPANビッグデータレポート | RBB TODAY
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東日本大震災の「あの瞬間」を分析……Yahoo! JAPANビッグデータレポート

ブロードバンド その他
「東日本大震災」の検索数推移(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」より)
  • 「東日本大震災」の検索数推移(「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」より)
  • 被災4県におけるPV推移
  • 都道府県別のPV変化
  • サービス群別PV推移
  • デバイス別PVの震災前週比推移
  • 「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」サイト
 ヤフーは8日、Yahoo! JAPAN内にあるビッグデータを分析し、その結果を世の中の課題解決に繋げるレポートとして展開する特集サイト「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」を公開した。第一弾は「東日本大震災」がテーマとなっている。

 レポート第一弾『東日本大震災から2年。Yahoo! JAPANのビッグデータが語る「あの瞬間」』は、当時のアクセス状況や東日本大震災に関連する検索データなどから、東日本大震災について改めて振り返る内容となっている。

 それによると、東日本大震災後、関東圏ではアクセスが急伸した一方、被災4県からのアクセスは3月10日と比較すると12日は半分以下まで落ち込んでいた。停電などの影響でネット利用できなかった、もしくはネットで情報を見る余裕さえなかった様子がうかがえる。宮城県は、とくにアクセスが激減したという。一方関東圏の急伸は、東京電力で実施された輪番停電および福島原発に関する情報が求められた結果、数字が大きく上昇したと推測されている。

 震災前と震災後のアクセスPV数変化では、東北および茨城は軒並みマイナス。特に、宮城は前週の三分の一、岩手は約半減、福島は三分の二に大幅減となった。関東・東海・近畿・北陸からのPVは普段以上に急増する一方、ほぼアクセスが変わらない県も散見されるなど、日本全体では場所によってかなり傾向に違いがあった。また震源地から西に行けばいくほどPVは変わらないが、宮崎・沖縄のみは大きく増えていたとのこと。

 Yahoo! JAPAN全体のPV推移では、Yahoo! JAPANトップページやニュース、地図系が非常に大きく伸びたが、「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!オークション」といったサービス群はPVが大幅に減少。減少幅は2週間たっても100まで戻ることがなく、震災が消費者の行動に長期間にわたって大きな影響を与えたと見られる。

 デバイスごとの差異としては、PCのPVに比べてケータイが、ケータイのPVに比べてスマートフォンが大きく上回った。特にスマートフォンは被災地においても宮城県を除き100を超える伸びを示しており、PCが使えない状況での情報収集の強い味方になったと見られる。

 ヤフーはこれまで同社公式ブログにて、「衆議院議員選挙」「インフルエンザ」をテーマに、ビッグデータを活用したレポートを提供していた。今後は「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」にてさまざまなレポートを展開する予定。


東日本大震災から2年。Yahoo! JAPANのビッグデータが語る「あの瞬間」
http://event.yahoo.co.jp/bigdata/
《冨岡晶》
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