「Yahoo!検索」データから分析された「衆議院議員選挙」……若者の選挙離れはウソ? | RBB TODAY
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「Yahoo!検索」データから分析された「衆議院議員選挙」……若者の選挙離れはウソ?

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選挙関連ワードの検索者の年代構成
  • 選挙関連ワードの検索者の年代構成
  • 政党名検索者の男女比率
  • 政党名検索者の年代比率
  • 政党名の検索数と小選挙区結果との相関
  • 政党名のSNS投稿数と小選挙区結果との相関
  • 当選・落選議員の検索頻出第2ワード
 ヤフーは28日、先日投票が行われた「第46回衆議院議員総選挙」の結果と、「Yahoo!検索」「Yahoo!検索(リアルタイム)」などのビッグデータを比較・分析・調査した結果を公開した。

 Yahoo! JAPANが持つ膨大なデータをいろんな角度で分析する「Yahoo!ビッグデータ」プロジェクトの一環として行われたもの。集計期間は12月4日~15日となる。それによると、「Yahoo!検索」全体の年代別構成に対して、「選挙」「TPP」などのワードを検索した人たちの年代構成は、全体の年代別構成に比べて若い人が多いことが明らかとなった。とくに選挙の争点となった「TPP」は、20代が占める割合が、他と比較しても突出して多かった(22.8%→32.9%)。検索量から見ると、よく一般に言われる「若い人の、選挙への関心の低さ」が必ずしも当てはまらない言える。

 掘り下げて、政党名検索での男女比率を見ると、男性比率がもっとも高かったのが「社会民主党」、女性比率がもっとも高かったのが「公明党」となった。年代比率では、30代以下比率がもっとも高かったのが「日本共産党」、40代以上比率がもっとも高かったのが「新党大地」となっており、政党によってかなり分かれた。なお今回大勝した自民党は、ほぼ真ん中に位置する結果となっている。

 さらに、「Yahoo!検索」の検索数、SNS投稿数(「Yahoo!検索(リアルタイム)」のビッグデータから算出)を分析したところ、まず比例区の検索量と得票数、座席数にかなり高い相関が見られた。散布図として見てみると、多くの政党が一直線上に並ぶほどの非常に高い相関があるという。また、「公明党は他の政党と比べ、検索されないが得票数は非常に多かった」「みんなの党や日本未来の党は検索はたくさんされたが比例区の得票は他党に比べ少なかった」ことも明らかとなった。SNS投稿数では、小選挙区の得票数結果と非常に高い関連性が見つかった。自民党と民主党が大きく抜きん出ているが、「SNSでの投稿が多い政党はそのまま小選挙区でも得票している」とのこと。

 ちなみに、「当選・落選議員の検索頻出第2ワード」という分析では、当選議員は「街頭演説」や「選挙区」などと共に検索される傾向だった一方、落選議員は「画像」「動画」と一緒に検索される傾向がみられたという。

 ヤフーではこれらの結果より、「Yahoo!検索」における政党名検索数やSNS投稿数を調べることで、ある程度精度の高い選挙結果予測が可能になるかもしれない、と考察している。レポートは58ページのPDFファイルとして公開されており、誰でもダウンロード可能。レポートでは、「注目度と候補者別の得票」などについても分析・考察を行っている。
《冨岡晶》
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