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【トレンド】展望車両「スカイツリートレイン」登場

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業平橋留置線での634型。背後は東京スカイツリー
  • 業平橋留置線での634型。背後は東京スカイツリー
  • 東武日光で並ぶ634型と6050系
  • 634型。窓側を向くペアスイート
  • 634型。付随車側のツインとシングル
  • 634型。運転台直後の前面展望席と荷物置場
  • 634型。乗降ドアの隣りにある洗面台
  • 634型。客室から東京スカイツリーを見上げる
  • 634型。収納式テーブルを広げる
 東武鉄道は11月下旬から臨時特急列車として展望車両634型「スカイツリートレイン」の運行を開始する。26日に試乗会を浅草〜東武日光間で実施、臨時特急列車や団体専用列車として活躍する予定の車両を媒体に公開した。

 この4両編成の634(ムサシ)型は、現在も浅草と伊勢崎・日光を結ぶ「区間快速」などに使用される6050系車両を改造したもの。1980年代に登場したこの6050系を、ボディの骨格や床下機器などはそのままに、座席やトイレ、付帯設備などの客室空間を一新したモデルだ。

 編成は6050系と同じく、2両編成を基本としている。試乗会の時点では、浅草方が運転台つき動力車、北千住方が運転台つき付随車で、2両編成を2本連結した4両編成で運転された。

 浅草方の動力車に、窓側を向いた座席の「ペアスイート」、ひとり席となる「シングル」が、北千住方に通常タイプの2人席「ツイン」と「シングル」が配置される。「車窓はもちろん、床下からのコンプレッサ音やモーター音なども楽しみたい」という人であれば、動力車側のペアスイートやシングルを、「静かな席がいい」という人は、付随車側のツインやシングルを選ぶかもしれない。

 また、通常の網棚を撤去し、その上の天井部分にガラス(展望窓)を設けたことから、「荷物置場」が運転台背後に設けられた。運転台と荷物置場の間には、2人分の座席(前面展望スペース)も設けられている。

 傾斜角が比較的小さい座席には、収納式テーブルが備わる。パソコンや駅弁が置ける程度の大きさで、新幹線のそれよりもやや小さい。電源コンセントや無線LANなどはない。

 6050系の客室窓の上に新たに設けられた展望窓からは、東京スカイツリーや星空などを眺めることができる。さらに、側窓(下降式)も6050系当時のままとなっていて、窓を開けることで外の空気を取り入れられる。

 ロングシートを配したサロンや、カラオケ設備、さまざまなコンテンツが映し出されるモニター、車いす対応トイレなども、新たに設けられた客室サービス。そのなかでも便利な空間として印象的だったのは、ドア付近に設置された「洗面台」だ。弁当などの食事を楽しむさいなどに、温水が出る洗面台スペースは重宝する。

 サービスカウンターでは、「東京スカイツリー弁当」(1000円)をはじめとした飲食物の販売も行なわれるという。

 この新たな634型車両、10月27日から団体専用列車として運用に就き、11月29日から土休日を中心に臨時特急列車としても運転される。片道をこの展望電車で、もういっぽうをベース車両の6050系でという“乗り比べの旅”も楽しいかもしれない。
《大野雅人》
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