スーパーアースを史上始めて直接観測、スピッツァー望遠鏡による快挙

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発見されたスーパーアースの想像図
  • 発見されたスーパーアースの想像図
  • NASAの運用する宇宙望遠鏡。左からスピッツァー、プランク、ケプラー
 米NASAは8日(現地時間)、大型の地球型惑星「スーパーアース」をスピッツァー望遠鏡による赤外線観測で直接観測したと発表した。この惑星に生命が存在する可能性は低いが、今後のスーパーアースや地球外生命の発見に向けて大きな一歩となる。

 地球のように生命が生存可能な惑星は太陽系外にもあると以前から予想されていたが、惑星は恒星と比較して非常に小さく、暗いことから直接観測することは長いあいだ不可能だった。太陽系外の惑星探査については、その発見のために建造、打ち上げられたケプラー望遠鏡がこの数年で数多く発見し、その中には生命の存在の可能性がある地球型惑星「スーパーアース」も含まれることから、大きな注目を集めている。

 ただし、ケプラー望遠鏡による惑星探査は、恒星の手前を惑星が横切ると、その分だけ恒星の光量が減ることを利用した間接的な観測。惑星そのものを観測することはできなかった。

 スピッツァー望遠鏡はケプラー望遠鏡やハッブル望遠鏡と同じように宇宙に浮かぶ望遠鏡で、2003年に打ち上げられ、地球軌道ではなく地球と同じ太陽を回る軌道を周回している。また、可視光や電波ではなく、赤外線を観測するのが特徴。

 史上初めて直接観測されたスーパーアースは「55キャンクリe」と命名されている。大きさが地球の2倍、質量が8倍で岩石質の地面があり、それ自体は生命の生存に適しているが、その軌道が恒星に極めて近い。恒星に面した側の温度は1700度と予測され、生命は生存できないと考えられる。しかし、直接観測が可能になったことで発見できるスーパーアースが増えたため、地球外生命を発見する可能性も増えたといえる。
《山田 正昭》

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