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広尾学園、iPadで実験計画〜発表…ITリテラシー向上と知識の定着に効果

広尾学園、iPadで実験計画〜発表…ITリテラシー向上と知識の定着に効果

2012年1月30日(月) 07時56分
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iPadを使った「重力加速度の測定」の画像
iPadを使った「重力加速度の測定」
iPad 2で情報収集の画像
iPad 2で情報収集
キーボードを接続している生徒もの画像
キーボードを接続している生徒も
配布されたプリント(表紙と中面)の画像
配布されたプリント(表紙と中面)
実験器具を選ぶの画像
実験器具を選ぶ
アドバイスをする担任の木村教諭の画像
アドバイスをする担任の木村教諭
「自然落下」を記録タイマーで測定の画像
「自然落下」を記録タイマーで測定
4人1グループに分かれて実験の画像
4人1グループに分かれて実験
自然落下をアプリで連写の画像
自然落下をアプリで連写
連写したコマを確認の画像
連写したコマを確認
振り子で測定の画像
振り子で測定
傾きで測定の画像
傾きで測定
Numbersで計算の画像
Numbersで計算
「Numbers」の画面を教壇のホワイトボードに投影して発表の画像
「Numbers」の画面を教壇のホワイトボードに投影して発表
発表内容にコメントする石田教諭の画像
発表内容にコメントする石田教諭
教壇脇に設置されたアクセスポイントの画像
教壇脇に設置されたアクセスポイント
 広尾学園中学校高等学校は1月27日、生徒1人1台のiPad 2を活用した理科総合A(物理)実験の公開授業を、3時間目(10時40分〜11時25分)、4時間目(11時35分〜12時20分)の2時間通しで、サイエンスラボにて実施した。

 授業は石田敦教諭(理科部長)と榎本祐介実験助手の指導で、2011年度に新設された医進・サイエンスコースの高校1年生を対象に行われた。このクラスでは、医学部、先端理・工学部を目指す男子26名・女子12名の計38名が学ぶ。

◆実験テーマは「重力加速度の測定」

 この日の実験テーマは「重力加速度の測定」で、目的は「この場所(教室または廊下)の重力加速度g[m/s2]を、なるべく高い精度で求めよ」というもの。配布されたプリントには、「計画」→「申請」→「実験・解析・休憩」→「発表」の流れと、簡単な注意事項が記されているだけだ。これまで重力加速度に関する学習はしてきたものの、測定についての説明は受けていないという。

◆iPad 2で情報収集から発表まで

 生徒は出席番号順に4名1グループに分かれ、まずはiPad 2で情報収集だ。続いて計画立案、申告を終え、必要な実験器具を揃えて実験を開始する。立案中には担任の木村健太教諭が、「何を測定するの?」「正しい言葉で表現しよう」などと声掛けをしていた。

 情報源もさまざまなら、実験方法もグループにより異なる。あるグループは鳴門教育大学の授業実践・授業開発研究ウェブ・ラーニングで「自然落下」を記録タイマーで測定する方法を調べ、実践していた。また別のグループは同じ「自然落下」をiPadアプリの連写機能で記録。天井に紐をつり下げて振り子で計測したり、板を用いて斜面を作り計測したりと皆真剣に取り組んでいた。

◆ITリテラシー向上と知識の定着

 榎本氏によると、情報源とするWebサイトに指定はなく、Web上のあらゆる情報から必要かつ正しい情報を得ることで「ITリテラシーを向上するメリットもある」のだそうだ。また、「従来の与えられ、やらされる実験ではなく、自ら調べ考える実験」で、知識の定着度が高まるとも説明する。なお、フィルタリングは設定していないが、アクセスログは学校側で管理しているという。

 測定が終わったら、次はデータの処理だ。ここでも生徒はiPad 2で計算方法を調べ、iPad用の表計算アプリ「Numbers」で処理をする。重力加速度9.8m/s2に限りなく近い値を算出しようと、皆真剣だ。納得の結果が得られず、方法を変えて追加実験を行うグループも見受けられた。

◆iPad 2+Apple TVで発表

 発表は、iPad 2をAirPlay経由でApple TVにつなぎ直し、「Numbers」の画面を教壇のホワイトボードに投影して行われた。「どんな実験を行ったのか」「得られたデータは」「うまく行かなかった場合はその理由」「より精度の高いデータを得るにはどうすればよいのか」などを、各グループ1分程度で発表し、授業を終えた。

 生徒の一人は、「iPadは、理科の実験以外にも、授業中にわからないことを調べたり、Google グループやGmailを使った情報交換にも活用しています」と言う。壁紙やアクセサリーは各自の好みによるが、「インストールされているアプリは共通」で学校での学習にのみ利用しているそうだ。

 広尾学園の医進・サイエンスコースでは、震災の影響で年度始めには間に合わなかったものの、2011年7月にiPad 2を導入した。学校の備品の位置づけで、現在は校内のみの利用となっているが、生徒は1人1台の専用iPad 2を活用し、グループ研究の情報共有や課題提出、連絡、スケジュール管理、リサーチなど、日常的に利用しているという。同校では旺文社「英単語ターゲット1900(5訂版)」のiPadアプリ版を利用した英語学習の実施も発表している。
《田村 麻里子》
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