リコーのビジネスソリューションが一堂に会する「Value Presentation 2011」開催 | RBB TODAY
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リコーのビジネスソリューションが一堂に会する「Value Presentation 2011」開催

エンタープライズ その他
展示会場に入るとすぐにコンセプトステージがあり、イベント全体のコンセプトを紹介している
  • 展示会場に入るとすぐにコンセプトステージがあり、イベント全体のコンセプトを紹介している
  • 会場では、同社の140のソリューションを、大きく5つのカテゴリに分けて展示している
  • 各カテゴリごとに用意される「改善事例ステージ」では、課題解決による業務改善の事例を、アクターやビデオを使って紹介している
  • 会場では200台のiPadを用意し、来場者に貸し出す。iPad上でいくつかの質問に答えていくことで目的のソリューションを探し出せるほか、展示ブースの場所も地図で示してくれる
  • iPad向けペーパーレス会議アプリケーション「RICOH TAMAGO Presenter」の画面。AppStoreからダウンロードできる
  • 「RICOH TAMAGO Presenter」。発表者がiPad上で資料のページをめくると、会議参加者のiPad上でも自動的にページがめくられる
  • リコー製のネットワーク対応プロジェクターを利用すれば、会議資料をWi-Fi経由でプロジェクターに送信し、投影できる
  • 「App2Me」のEvernote連携ウィジェット。PC側にウィジェットをインストールしておき、Evernoteのアカウントやスキャン解像度などを、あらかじめ設定しておく
 リコージャパンは15日、16日の2日にわたり東京国際フォーラムにおいて「Value Presentation 2011」と題したプライベートショーを開催する。

 同イベントのテーマは「明日への挑戦を、ともに!」というもの。同社のビジネスコンセプトであるCCS(Customer's Costomer Success:お客様のその先のお客様にまで届く価値を創出する)というコンセプトを訴求し、顧客に対する価値供創パートナーとして認知してもらうと共に、先般の震災に対して、どんな時も同社が「顧客とともにある」姿勢を明らかにする狙いがあるという。

 同イベントは、セミナーと展示の2つから構成されている。セミナーは、著名経営層を講師に招くエグゼクティブセミナー9本と、同社の社員が講師となり自分が担当した具体的なソリューションを紹介していくCCSセミナー56本とが用意される。

 展示は、同社がこれまでに提供してきた140のソリューションを「明日のワークスタイル」「万が一に備える災害対策」「経営基盤の強化」「変化に適応する経営」「社会との共生」という5つのカテゴリに分けられている。各ブースは「え!?スマートフォンから印刷ができるの!?」のように、具体的な課題がタイトルとして掲げられ、それに対するソリューションが展示されており、来場者が抱えているビジネス上の課題からソリューションを探しやすいように工夫されている。

 その中でも注目なのは「明日のワークスタイル」というカテゴリの展示だ。同カテゴリでは、同社が考えるこれからのコミュニケーションスタイルをテーマにしたソリューションが集められている。興味深い展示を、いくつか紹介していこう。

 「RICOH TAMAGO Presenter」の展示では、同社のユニファイドコミュニケーションと組み合わせた展示が行われている。TAMAGO Presenterは4月25日にAppStoreで公開済みのiPad向けペーパーレス会議アプリケーションで、発表者が説明している資料を参加者のiPadでも共有することができるというもの。発表者が資料のページをめくると、会議参加者のiPad上でも自動でページがめくられるほか、リコー製のネットワーク対応プロジェクターを利用すれば、会議資料をWi-Fi経由でプロジェクターに送信し、投影できるなど、ペーパーレス化を大きく推進するソリューションだ。

 ブースでは、遠隔地とのビデオ会議を想定し、ビデオで互いの顔を見ながら、TAMAGO Presenterを利用した会議を実演していた。もちろん発表者が資料のページをめくれば、遠隔地にいる会議参加者の手元にあるiPad上でもページがめくられるなど、利用範囲の広がりが期待できる。

 今年の1月から提供されている「App2Me」のEvernote連携ウィジェットもデモ展示されている。PC上にインストールした「App2Me」Evernote連携ウィジェットで、あらかじめ解像度やEvernoteのアカウントを設定しておけば、複合機の操作パネルでユーザーを選択し、ウィジェット選択し、スタートボタンを押すという3ステップで、スキャンデータをPC経由で自動的にEvernoteにアップロードできる。

 同社が提供しているオンラインストレージサービス「クオンプ(quanp)」のビジネスシーンでの活用提案も行われている。同サービスは個人でも利用できるサービスだが、実はビジネス利用のニーズも高い。同種のサービスには、海外企業が提供するものも多数ある。しかし、ビジネスの継続性や、アップロードデータのセキュリティ面で不安を感じるユーザーも少なくない。その点、日本企業のビジネスを熟知したリコージャパンのサービスという安心感が好評を得ているという。また、複合機「imagio」からスキャンしたデータをクオンプに蓄積したり、クオンプ上のデータを直接印刷したりといった連携は、同社ならではの付加価値だ。

 「eWriter Solution」は、ペーパーレス化と業務効率化に貢献するソリューションで、電子ペーパーを搭載したペン入力端末で入力したデータをクラウド上にアップロードするというものだ。同社が提供するのは端末とクラウドサービスまでで、バックエンドの具体的なアプリケーションはSIerが構築することになるという。興味深いのはこの端末だ。電子ペーパーを採用しているため、屋外でのフィールドワークでも視認性が高く、消費電力も抑えられるため20時間の連続使用が可能だという。重量や約500g。ペン入力に対する描画の追従性が非常に良く、ストレスなく入力できた。3GとWi-Fiに対応しているという。

 ここまで紹介してきたソリューションは、いずれも何らかの形でペーパーレス化に貢献している。従来はペーパーレス化といえば、経費削減、セキュリティの強化、資源節約などが主な目的とされてきた。しかし、東日本大震災で震災対策という面でも効果があることが確認されたという。今回の震災では、同社の東北拠点も被災したが、ペーパーレス化のおかげで、書類の紛失や汚損、書類の倒壊といったダメージを回避することができたという。平時はなかなか気づかない、ペーパーレス化の新たなメリットと言える。

 本稿では、クラウドやスマートデバイスを活用した「明日のワークスタイル」の展示を中心に紹介したが、その他のカテゴリにも魅力的なソリューションが展示されている。たとえば「万一に備える震災対策」のカテゴリで展示されている15%節電や、交通機関がストップしたときのための在宅ワークなどのソリューションは、多くの企業にとって興味深いのではなかろうか。ビジネス上の課題を抱える人は、ぜひ会場を訪れてみて欲しい。きっと、新たな発見があるはずだ。
《竹内充彦》
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