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カメラに入れたまま撮影データをウェブやPCに自動転送するSDカード——Eye-Fi日本上陸

2008年12月3日(水) 19時21分
Eye-Fiパッケージ:白い部分はUSBタイプのSDインターフェイス。最初の設定はPCによって行うが、管理ソフトなどは内蔵しているの画像
Eye-Fiパッケージ:白い部分はUSBタイプのSDインターフェイス。最初の設定はPCによって行うが、管理ソフトなどは内蔵している
パッケージやマニュアルも日本語化が済んでいるの画像
パッケージやマニュアルも日本語化が済んでいる
Eye-Fi CEO Jef Holove氏の画像
Eye-Fi CEO Jef Holove氏
Eye-Fiのサービスイメージの画像
Eye-Fiのサービスイメージ
見た目はオレンジ色のSDカード。中にすべてがつまっているの画像
見た目はオレンジ色のSDカード。中にすべてがつまっている
アイファイジャパン代表取締役 田中大祐氏の画像
アイファイジャパン代表取締役 田中大祐氏
デモビデオで簡単操作を説明の画像
デモビデオで簡単操作を説明
日本で可能なフォトサービスの例の画像
日本で可能なフォトサービスの例
製品をはさんで日米代表の記念撮影の画像
製品をはさんで日米代表の記念撮影
 米Eye-Fiは3日、同社の日本法人設立と、無線LAN内蔵SDカード「Eye-Fi Share」を日本市場に投入することを発表した。

 Eye-Fiは、外観、外部仕様はSDカードと同等な2GBのメモリーデバイスだが、IEEE 802.11g対応の無線LAN機能、CPU、OS、管理ソフトウェアを内蔵したものだ。デジカメなどのメモリーとして挿入し、写真を撮ると設定された無線LANスポットに自動的に接続し、画像を指定したサイトやPCに転送してくれる。つまり、撮影したデータをいちいちSDカードを取り出しPCを経由させるといった手間をかけずにウェブ上のファイル共有(保存)サービスなどに転送することが可能になる。自宅に無線LANルータが設置されていれば、カメラをそのルータのエリア内においておくだけで画像の転送が済んでしまう。

 Eye-Fiは1年ほどまえ米国で発売され話題を呼んだ製品だ。米Eye-FiのCEOであるJef Holove氏は、この製品によって、デジカメユーザーの撮影データは数週間もカメラに入れたまま放置されることが多かったものが、一月に7回もアップロードされるようになったという。また、米国でEye-Fiが訴求している市場として、写真撮影を趣味とするコアなカメラファン、家族の記録を撮る層(主に母親だそうだ)、そしてブログやFacebookなどを使うソーシャルユーザーだ。日本でもこれらの層に訴求していきたいとしつつも、ソフトウェアのローカライズだけなく、サービスやマーケティングは日本独自のものを展開していく予定だ。また、Picasa、Facebook、VOX、mobilemeといった米国でパートナーとなっているサービスは日本でも使えるようになるという。ここでも日本独自のパートナーとエコシステムを構築したいと豊富を述べた。日本独自サービスとしては、「はてな」の名前が挙がった。

 日本は、ガジェット好きが多く、グローバルなデジカメメーカーも多く、また同社にとって初の海外進出となる市場なので、非常に力を入れたいとして、ただ製品を投入するだけでなく、日本法人を設立してサポート体制なども強化するとしている。その日本法人の代表取締役にはフォトクリエイトを設立した田中大祐氏が就任する。田中氏は、日本向けの製品はローカライズも含めて開発その他は終了しているが、無線機器としての適合マークの認可待ちの状態で、実機デモはできないのが残念としながら、スライドとデモビデオにて簡単な操作とアップロード風景などを紹介した。米国では、公衆無線LANに接続可能なものや4GBモデルなど複数のラインナップがあるが、日本ではまず「Eye-Fi Share」という撮影データをPCやオンライン写真サービスへ転送する機能を持つものが投入される。この製品は3日より、同社のサイトから先行予約を受け付ける。価格は9,980円だ。実際の出荷や販売開始は、適合マークしだいだが年内には供給を開始できるのではないかと述べた。

 RBB TODAYの読者なら、技術的な部分が気になるかもしれない。無線LANの通信方式は802.11gとのことだが、多数の画像転送でデジカメのバッテリー消費も気になるところだ。これに対しては、米国でもファームウェアのバージョンアップなどで改善されており、当然エリア外ではスリープモードに入り電力消費はほとんどないという。また、ローカルのPCに転送する場合などは、わざわざインターネットにでることなく、LANの中で最適パスを検出して転送する。転送枚数、画像の解像度などで一概にはいえないが、ズームやシャッターなどカメラの駆動部分の電力よりは少なくなるように制御しているという。

 消費電力に関係することだが、無線LANエリアを自動認識するために当然pingのような技術を利用している。当然カメラの電源ONで一度起動されるが、エリアでない場合はその後1分ごとにチェックを行うそうだ。

 また、米国と同様に国内の公衆無線LANサービスへの対応も検討中とのことで、喫茶店やホテルのロビー、地下鉄のホームなどにカメラを持ち込めば自動的にデータの保存ができるようになるかもしれない。Skyhook Wirelessのサービスに接続すれば(米国ではEye-Fi Explorerという製品が対応している)GPSデバイスを使用せずに位置情報のタギングが可能だ。Skyhookは、Wi-Fiスポットの位置情報によってGEOタギングを行う。

 デジカメは一眼レフタイプも含めてSDカード化が進んでいるが、ハイエンドな一眼デジカメはCFタイプのものが多い。CF−SD変換アダプタでも動作可能かどうかについては、Eye-Fiとしてコミットしていないが、一部のユーザーはそのような使い方をブログなどに公開しているので不可能ではないだろうとした。記者が米国版を試したときには、アダプタとの相性によりうまく動作しなかったが、電源供給などに余裕があれば動作する組み合わせが存在するものと思われる。
《中尾真二》
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