【MS Car Navigation Day Vol.8】嗜好や状況に応じた楽曲再生——メディアクリック
午後の部の最後には、カーナビ向けに提供されているサービスの実例として、メディアクリックの大田育生氏による同社の音楽配信サービスの紹介が行われた。
同社が提供しているのは、FM放送に重畳するデータ放送の形で音楽コンテンツを配信するサービスである。対応ナビで受信、コンテンツを蓄積し、再生することができる。ユーザの好みに合わせた再生や、新しいコンテンツの購入を勧めるしくみも持っている。これにより、ユーザごとにカスタマイズした、嗜好や気分、シチュエーションに合わせた音楽コンテンツの提供が可能としている。
◆カーナビ業界の現状とメディアクリックの取組み
大田氏は、「PNDのように海外メーカーのカーナビ製品が登場したことで、著しい低価格化が進んでいる。最近の若者は、国内メーカーへのこだわり、いわばブランド志向のない方が多く、それら海外メーカー製品の購入に躊躇しない。もっと言えば、自動車を所有することへのこだわりも薄れているようだ」とカーナビ業界の現状を分析した。
これらを踏まえ、メディアクリックでは、各メーカーからの情報収集の強化とニーズの掘り起こし、新しい通信手段やデジタル放送への対応、新しいパートナーとの協業、他業種への営業強化などを行っているとのことであった。
◆システムを支える日立製作所のデータベース技術
ユーザの好みや聴取履歴に応じたコンテンツの提供にはデータベースが重要である。このためのデータベースエンジンには、日立製作所の製品が採用されている。続いて同社の石川太一氏によりデモが行われた。
メディアクリックの楽曲データベースには、1曲につき100以上のフラグが付けられている。たとえば、「恋」のなかに「恋→別れ」があり、さらには「よい別れ」「悲しい別れ」などに細分化されているという。これらを有効活用し、コンテンツのリコメンデーションが行われている。
◆サービスの今後
メディアクリックの大田氏は、自動車は家族など複数のユーザが利用することから、個人認証と組合せたシステムも開発していると言う。究極的には、「陳腐化がなく新鮮な情報やコンテンツを個人の嗜好を考慮し、シチュエーションにマッチした形で提供していきたい」と抱負を語った。
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