日立、数百台規模の映像監視向け技術を開発〜映像に重要度をつけ伝送量節約、類似検索も

2008年2月4日(月) 16時38分
 日立製作所は1日、映像監視向けプラットフォーム技術を開発したと発表した。

 同技術は、ネットワークに接続した数百台のカメラで撮影した映像の中から、人の顔や動きの有無など変化が起きている監視業務を行う上で重要度の高い映像を、高画質かつ他のカメラの映像よりも優先的に伝送し、警備室の監視者用モニタ画面などに拡大表示するとともに、過去に撮影した映像データベースの中から類似画像を瞬時に検索できるというもの。大規模な遠隔監視システムの課題だった、伝送容量不足とデータ圧縮に伴う映像の劣化を解決できるのにくわえ、注目すべき映像を簡単に判別し、類似画像のデータベース検索もできるため、監視業従事者の負担を大幅に低減できる。

 今回使われたのは、監視を行う上での重要度を画像認識技術を使ってカメラ1台ごとに算出し、撮影映像の重要度に応じて伝送時の優先度や表示サイズを制御する技術、映像データの画像特徴量を逐次類似画像検索エンジンの画像データベースに自動登録することでカメラでの撮影映像を基にデータベース上の類似画像を検索する技術、および警護される人につけた名札型センサ端末とカメラ近くに設置した赤外線発信機を組み合わせることにより、警護対象人物のリアルタイムでの位置検知と映像の優先度を補完する技術だ。

 今回、100台のカメラ、画像処理用PC、10台の名札型センサ端末、映像蓄積装置、および検索用PCを組み合わせた大規模監視実験システムによる実証実験では、100台のカメラの前で人物が撮影される条件ではネットワーク容量を約1/3に、通常の利用環境下ではネットワーク容量を約1/10に削減するとともに類似画像検索や名札型センサ端末による特定の人物の優先表示が可能なことが確認された。
《富永ジュン》
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