NEC、IT機器の省電力50%化を目指す〜CO2排出量91万トン削減も | RBB TODAY
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NEC、IT機器の省電力50%化を目指す〜CO2排出量91万トン削減も

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 NECは26日に、ITプラットフォームの省電力を実現する技術、製品、サービスの開発・提供に関する計画と活動である「REAL IT COOL PROJECT(リアル・アイティ・クール・プロジェクト)」を発表した。

 今回策定した「REAL IT COOL PROJECT」を推進することで、2012年までに顧客のITプラットフォームが消費する電力を年間50%、IT機器のCO2排出量を累計で約91万トン削減することを目指すもので、(1)省電力を実現するサーバ・ストレージなど「省電力プラットフォーム」、(2)機器の省電力機能を効率的に制御することで省電力を実現する「省電力制御ソフトウェア」、(3)データセンターやマシンルームの冷却設備、電源設備などファシリティの消費電力を効率化し削減する「省電力ファシリティサービス」の3領域をカバーする。

 また省電力技術を具現化する新サーバとして「ECO CENTER(エコ・センター)」(開発コード名)を開発し、今年度中に発売する。高さ2メートルの19インチラックマウント筐体の中に500コアを収容し、実装の最適設計により部品点数を削減するとともに、半導体ディスクや高効率電源など最新の省電力技術を採用する。これにより、従来機と比較して設置スペースを最大75%、コアあたりの消費電力を最大60%削減するとともに、最大60%の軽量化を実現する見込みだ。また、国内のデータセンターで一般的な1ラックあたり6キロワット以下という電源設備環境に対応したモデルも提供する予定。また従来のエンタープライズサーバ「NX7700iシリーズ」、ブレードシステム「SIGMABLADE」、IAサーバ「Express5800シリーズ」、ストレージ「iStorageシリーズ」などのITプラットフォーム全製品にわたって省電力化を推進していく。

 省電力制御ソフトウェアについては、プラットフォーム管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」ならびに統合管理ソフトウェア「WebSAM MCOperaitons」により、消費電力の上限を制限する機能、仮想マシンを業務負荷に応じて効率的に集約し余剰サーバの電源を切断する機能、発熱を均等化し冷却効率を改善する機能などを実現し順次提供していく。

 省電力ファシリティサービスについては、データセンターやマシンルームにかかわる環境の調査、設計、構築、運用にいたるまでの「ファシリティ設計・構築サービス」を提供する。
《冨岡晶》
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