
株式会社AX(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:石綿 文太、以下「AX」)は、公開しているAI導入事例4社を対象に、AIに任せた業務、人が担う判断、生まれた時間やリソースの使い道を共通の観点で分析・整理した「AI導入後の業務再設計に関する分析レポート」を公開しました。
AI導入の成果は、削減できた作業時間の大きさだけでは測れません。重要なのは、業務のどの工程をAIに任せ、人がどの判断や役割を担うようになったかを捉えることです。
作業の一部をAIに移すだけでは、仕事の進め方や組織の役割分担が変わったとは限りません。AI導入を業務の再設計につなげるには、業務を工程ごとに整理し、人が担う判断や確認の位置づけを明確にする必要があります。
本レポートでは、AXが公開している4つの導入事例を、以下の4つの観点で整理しました。
・AIに任せた業務は何か
・人が残した判断・承認・対話は何か
・業務の効率化後、人がどの仕事に向き合うようになったか
・AI導入によって、仕事の進め方にどのような変化が生まれたか
本レポートの分析方法
本レポートは、各社が公開している導入事例の記事内容を情報源とし、4事例に記載された業務内容、導入成果、導入後の変化を共通項目に沿って整理したものです。
AIによる業務効率化の後に、人の役割や判断の位置づけ、仕事の進め方がどのように変化しているかに焦点を当てました。業務再設計に共通する考え方を整理しています。
AI導入の成果をどう捉えるか
AI導入では、作業時間の削減や自動化の実現が成果として語られがちです。しかし、業務の一部をAIに置き換えただけでは、組織の仕事の進め方が変わったとは限りません。
AXでは、AI導入の成果を考える際に、AIに任せる業務だけでなく、人がどの判断を担い、どの工程に関わり続けるのかまで整理することが重要だと考えています。
業務再設計の分析軸
本レポートでは、業務再設計を「業務を工程ごとに分解し、AIに任せられる工程と、人が担う判断・役割を整理すること」と捉えます。
具体的には、次の5つの問いを分析の軸としました。
・何の業務を変えるのか
・業務をどの工程に分けられるか
・AIに任せられる工程はどこか
・人が判断・確認する工程はどこか
・AI導入後、人はどの業務や役割に向き合うのか
AXの支援現場で見えている論点
AXが企業のAI活用を支援する中では、AIツールの選定そのものよりも、どの業務を対象にするか、どこに人の確認を残すか、AI導入後に人がどの役割を担うかといった業務設計に関する論点が扱われています。
こうした論点は、今回取り上げる4事例にも共通して見られます。AIを単に作業の代替として使うのではなく、業務の流れを分解し、人とAIの役割を整理することが、導入後の仕事の変化につながっています。
4事例の分析から見えたAI導入後の変化
1. 定型業務を工程ごとに分解し、AIに任せる範囲を明確にしている
4事例では、広告数値の確認、データ入力、レポート作成、請求書の作成・送信、店舗への業務伝達など、日々繰り返される業務を細かく分解しています。業務全体を一度に自動化するのではなく、確認、集計、転記、通知、レポーティングなどの工程ごとに、AIに任せる範囲を定めている点が共通しています。
2. 最終判断や承認、顧客・社内との対話は人が担っている
AIに業務を移管した後も、面談、財務承認、最終確認、事業判断、社内外とのコミュニケーションなど、人が担う工程は残されています。AI導入によって人の役割をなくすのではなく、実行や確認にかかる負担を減らし、人が判断や意思決定に集中できる状態をつくっています。
3. 創出された時間は、単なる休息ではなく次の事業活動に使われている
株式会社VIAでは、実行業務の削減によって生まれた時間が、事業全体の戦略、施策の検討、採用に使われています。株式会社KAYAKでは、広告運用にかかるリソースを確保し、新規事業に挑戦する構想につながっています。
WISDOM合同会社では、土日対応や平日のルーティン業務を削減し、人が判断や意思決定に集中する体制を構築しています。
株式会社MIGRIDSでは、広告分析にかかる時間を短縮し、本部内の会議やコミュニケーション、今後の出店判断に時間を振り向けています。
4. AI活用の成果は、個別業務の効率化から業務の再設計へ広がっている
4事例に共通しているのは、特定の作業を速くするだけでなく、業務の進め方そのものを見直している点です。AIを単発の作業効率化ツールとして使うのではなく、AIに任せる業務と人が担う業務を分け、組織の運営方法や次の事業活動につなげています。
事例ごとの分析
事例1:実行業務から、戦略・施策・採用へ
株式会社VIAでは、広告やオーガニックでの集客から、LP、公式LINEでの育成、面談、成約、カスタマーサポートまで、事業運営の複数工程にAIエージェントを配置しました。従来型の運営では各工程に人を置く必要があり、6~7名以上が関わる想定だった業務を、面談や財務承認など人が担う工程を残しながら、ほぼ1人とAIで進められる体制へと再設計しています。
管理画面の確認やデータ入力などの実行業務が減ったことで、空いた時間を事業全体の戦略、施策の検討、採用に使うようになりました。
事例2:確保したリソースを、新規事業へ
広告代理店を運営する株式会社KAYAKでは、広告運用の知識が必要だった手動チェックを、AIによる自動アラートへ移行しました。その結果、広告運用アシスタント2名分相当の業務を削減し、専門知識がないスタッフでも、AIが整理したデータをもとに確認できる体制をつくりました。
AI活用によってリソースの確保と効率化の道筋が見えたことで、新規事業に挑戦する構想も生まれています。
事例3:定型業務を減らし、働き方と判断の質を変える
WISDOM合同会社では、広告運用、請求書の作成・送信、データ分析、レポーティングなどの業務をAIで自動化しました。社員が土日に管理画面を確認する必要がなくなり、土日出勤はゼロに。平日のルーティン業務についても、体感で8~9割が削減されたとしています。
作業をAIに任せ、人は判断と意思決定に集中する体制を構築。また、人事評価制度にもAI活用を組み込み、AIを組織の文化として定着させています。
事例4:店舗支援と、次の出店判断へ
全国でパーソナルジムやピラティスを展開する株式会社MIGRIDSでは、70店舗の広告運用状態を確認・分析する業務をAIで効率化しました。週17.5時間相当かかっていた広告分析を約10分に集約し、非マーケターでも店舗ごとの運用状況とその理由を理解できるようになっています。
空いた時間は本部内の会議など、人と向き合うコミュニケーションに使われるようになりました。今後は、商圏人口などをもとに、より確度の高い出店判断にもAIを活用する予定です。
AI導入を進める企業が確認したい3つの問い
今回の分析から、AI導入を進める際には、次の3つの問いを先に確認することが重要だと考えています。
・日々の業務の中で、繰り返し発生している確認・入力・集計作業は何か
・その業務のうち、AIに任せられる工程と、人が判断すべき工程はどこか
・業務を効率化して生まれた時間を、どの仕事に振り向けたいか
AI導入の成果を持続させるには、作業を自動化するだけでなく、その後に人がどの判断や役割を担うのかまで整理することが重要です。
公開事例一覧
今回の分析対象となった導入事例を含む、AXの公開事例一覧はこちらでご覧いただけます。
AX CAMPの導入事例一覧
株式会社AXとは

株式会社AXは、「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」を掲げ、AI研修やAIシステム開発を通じて企業の業務効率化と価値創造を支援しています。AIを「使う」だけでなく、「AIと働く組織づくり」を実践し、生産性向上と働き方改革を後押ししています。
会社概要

会社名:株式会社AX
所在地:福岡県福岡市中央区大名1-3-29-7F
代表者:代表取締役CEO 石綿 文太
公式サイト:https://a-x.inc/
事業内容:AI研修/開発事業、広告代理業、組織開発コンサルティング業、有料人材紹介事業
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社AX
広報担当:竹内
Email:[email protected]
Tel:090-7137-0960
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