
(左)除雪支援システム「SRSS」製品イメージ (右)西吾妻スカイバレーにおける使用イメージ
SRSSは、自動運転車にも使われる当社の高精度3次元地図データと高精度な位置情報を組み合わせ、除雪作業のガイダンスを行うものです。道路形状や道路構造物の位置などの情報に加え、投雪禁止箇所や注意を要するポイントなど、除雪作業に関するノウハウを専用の地図に落とし込み、タブレット端末で道路状況を可視化することで“除雪DX”を実現しています。
西吾妻スカイバレーは、山形県米沢市の白布(しらぶ)温泉と福島県裏磐梯の桧原湖(ひばらこ)北岸を結ぶ全長約17.8kmの山岳道路です。毎年11月から翌年4月上旬ごろにかけて積雪のため冬季通行止めとなり、降雪量が減少する4月中旬ごろから春季除雪作業が行われます。従来の除雪作業では、雪で埋没した道路位置を推定するための目印になるスノーポールの設置や、作業の妨げとなるガードロープなどの構造物撤去を積雪前に実施する必要があり、作業工数増加の一因となっています。また、正確な除雪作業にはオペレーターの豊富な経験と高度な技能が求められることから、担い手の育成や作業の安全性の確保も課題となっています。
SRSSのガイダンスにより、事前準備作業の負担軽減や、経験の浅い若手オペレーターにおいても安全かつ円滑な除雪作業が可能となることが期待されます。今回の試験導入では、SRSSの活用を通じ、除雪準備にかかる部材および作業工数の削減可能性と、除雪作業の効率化・安全性の向上について検証します。

西吾妻スカイバレーにおける除雪の様子
なお山形県は、県が管理する県道全体を対象とした3次元点群データ「山形県道路空間点群データ」を整備し、オープンデータとして公開しています。通常、SRSSの地図データ作成に使われる点群データは当社が独自に計測しますが、本取り組みではこのオープンデータを活用し、SRSS向けにデータ処理を行うことでシステムを実装しています。
当社は官民連携を通じて、除雪作業をはじめとするインフラ維持分野における担い手不足の解消や、道路・交通の維持管理に関する社会課題の解決に引き続き取り組んでまいります。
<除雪支援システム「SRSS」について>
自動運転車にも利用されている当社の高精度3次元地図データと、高精度の自己位置推定が可能な「CLAS※1」を活用した「RTK測位※2」を組み合わせ、ダイナミックマッププラットフォームAxyzが除雪作業向けにカスタマイズしたサービスです。GNSS受信機から得られる高精度位置情報により自車位置を把握しながら、雪の下に隠れている路肩やマンホールなどをタブレット端末上で“見える化”することで、安全かつ円滑な除雪作業をサポートします。
- サービス詳細: https://www.dynamic-maps.co.jp/srss/

(左)「SRSS」の画面 (右)「SRSS」使用イメージ
※1 CLAS: 準天頂衛星(みちびき)から配信される補強情報。
※2 RTK測位: GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星を利用した測位方法。センチメートル級の高い精度で位置情報を求めることが可能。
<ダイナミックマッププラットフォームAxyz(アクシズ)株式会社について>
設立: 2022年10月
本社: 東京都渋谷区
代表者: 雨谷 広道
事業内容: 高精度3次元データを活用した新規事業の創出
<ダイナミックマッププラットフォーム株式会社について>
当社は日本政府によるバックアップのもと、国内自動車メーカー10社等の出資により設立されました。日本をヘッドクオーターに、北米・欧州・中東・韓国に拠点を構え、現在26ヶ国で事業を展開。自動運転や先進運転支援システム(ADAS)をはじめ、シミュレータ環境構築、インフラ管理、除雪支援など、幅広い用途に向けて高精度3次元データを提供しています。
「Modeling the Earth」=地球のデジタル化をビジョンに、高精度3次元データのプラットフォーマーとして、様々な産業分野におけるイノベーションを共創します。
設立: 2016年6月
本社: 東京都渋谷区
代表者: 吉村 修一
事業内容: 自動運転・ADASをはじめ多様な産業を対象とした高精度3次元データの提供
URL: https://www.dynamic-maps.co.jp/
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