【三機工業株式会社】小型ドローンによる画像データからの3Dモデリング技術を確立 - PR TIMES|RBB TODAY
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【三機工業株式会社】小型ドローンによる画像データからの3Dモデリング技術を確立

~狭小・閉鎖空間での既存設備デジタル化を実現~

 三機工業株式会社(社長:石田 博一)は、当社グループ会社の有限会社キャド・ケンドロ(社長:菅野 正浩)と共同でレーザースキャナと小型点検用ドローンの併用により、既存設備のデジタル化手法を確立しました。

■既存設備3Dモデル作成の現況
 リニューアル工事において既存図や現状図が存在しない現場への対応が課題となっており、その対応策として、近年、レーザースキャナによる3Dモデリングを行い、既存設備のデジタル化を行う手法が多く見られます。しかし、この手法においては配管やダクトが輻輳している天井裏や機械室などは、レーザーが届きにくく3Dモデル化は困難を極め、一部修正を加え完成させていました。
当社はこれらの課題に対し、有限会社キャド・ケンドロが持つ豊富な3Dスキャン技術と小型ドローンを組み合わせることで、より精度の高い3Dモデルを効率的に作成する手法の実用化に成功しました。

■使用ドローンの概要
 狭小・閉鎖空間でのインフラ点検実績を持つLiberaware(リベラウエア)社製の小型ドローンを採用。同機は能登半島地震における被災建屋内の調査、埼玉県八潮市の道路陥没事故現場での災害現場調査でも活用された実績があります。

■実用化検証内容と成果     
1.実運用に必要な各種手続き(国土交通省への機体登録、無線局開局など)を行いました。
2.狭小・閉鎖空間の飛行で必要となる目視外飛行における安定飛行のための操縦トレーニングを実施しました。
3.精度の高い3Dモデルを作成するための飛行方法や動画撮影条件を検証し確立しました。
4.撮影動画から点群データ化、さらにBIMソフト(Rebro)データ化への一連のデータ処理方法を確立し、運用体制を構築しました。
5.従来の3Dスキャン手法と比べ、機械室などの天井の無い空間で完成部材数(認識できた建築部材)が約135%向上し、一部天井が解体された天井裏空間では約400%向上しました。
6.足場を用いた高所での測定作業が無くなり、現場の安全性が大幅に向上しました。
 
■今後の展開
 当社グループ中期経営計画2027のDX戦略ビジョンに基づき、BIMやAIなどのデジタル技術を駆使して生産性と品質の向上を推進してまいります。今後、拡大するリニューアル市場において、既存設備のデジタル化の需要が高まる中、3Dスキャン技術と小型ドローンを組み合わせ、将来的にはAI制御による自動飛行も視野に入れた本技術を有限会社キャド・ケンドロと展開し、建設業界のDX推進に貢献してまいります。

データ処理の流れ


3Dスキャナとドローンによるモデル合成(当社施設での実施例)


自社グループスタッフによる狭所での操作(当社施設での実施例)


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