-強化された「Likelihood to Win」が試合中、常時更新

【英国ロンドン-2025年6月17日(現地時間)】
IBMとオール・イングランド・ローンテニス・クラブは、今年のウィンブルドン選手権に向け、AIを活用した新たなデジタル体験の提供を発表しました。新機能の「Match Chat」は、シングルスの試合中にファンの質問に答えることができる対話型AIアシスタントで、本大会に合わせて提供を開始します。また、2021年に提供を開始した「Likelihood to Win(勝利の可能性)」も機能を強化し、試合の進行に応じて変化する勝利予測をファンに提供します。
これらのソリューションは、試合データと「watsonx」による生成AIを活用したもので、IBMとオール・イングランド・ローンテニス・クラブがウィンブルドン開催期間中の2週間を通じて、ファンに革新的かつユニークな体験を提供するというミッションに基づいた最新の取り組みです。


「Match Chat」は、「Wimbledonアプリ」と「wimbledon.com」で利用可能です。ファンは、事前に用意された質問文または自分自身の言葉でアシスタントに話しかけることができ(例:「この試合でより多くブレイクポイントを決めた選手は誰ですか?」、「この試合で優位に立っている選手は誰ですか?」など)、AIによって即時に試合の分析や回答が提供されます。これにより、試合の理解が深まり、ファンの観戦体験がさらに充実します。
「Match Chat」は、IBMのAIエージェント製品であるwatsonx Orchestrate上のテクノロジーを活用し、構築されました。ウィンブルドンの編集スタイルやテニス特有の言い回しに基づいてトレーニングされた複数のAIエージェント、およびIBM Graniteをはじめとする大規模言語モデル(LLM)などを含むものです。加えて「Match Chat」は試合後にも、注目度の高い一部の試合においては IBM Slamtracker 上で利用可能になります。
今回機能が強化された「Likelihood to Win」は、選手の統計データ、専門家の見解、試合の勢いといった要素をAIで総合的に分析し、勝利予測を生成します。このツールは、開発者が複数の環境においてアプリケーションを迅速かつ効率的に構築、展開、最適化できるようにするRed Hat Openshiftを含むIBMのテクノロジーを活用しています。
これらの機能は、世界中の新規および既存のテニス・ファンとのエンゲージメントをさらに深めるために、ウィンブルドンの補完的な観戦体験を創出することを目的として開発したものです。また、女子および男子シングルスの試合展開にあわせて、ファンがそのエキサイティングな瞬間をさまざまな形で体感・参加できる新たな手段を提供します。
これらを含む各種コンテンツは「Wimbledonアプリ(英語)」および「wimbledon.com」で利用可能なIBM Slamtrackerで体験できます。
All England Club マーケティング &コマーシャル・ディレクター ウサマ・アルカサブ氏(Usama Al-Qassab)は、次のように述べています。「私たちは、テレビ、ラジオ、デジタル、あるいは会場での観戦など、どのような形であれ、ファンにとって最高のウィンブルドン体験を提供することに尽力しています。近年、IBMとの協力のもと、生成AIを駆使した革新的な技術を導入することで、世界中の数億人のファンがウィンブルドン選手権と、より楽しく、より深く関われる新たな機能を提供できるようになりました。今年の新たな機能によって、ファンの皆さんはこれまでにない形で試合に没入し、深く関与できるようになるはずです」
IBMのマーケティング&コミュニケーションズ担当 シニア・バイス・プレジデントであるジョナサン・アダシェク(Jonathan Adashek)は、次のように述べています。「Match ChatやLikelihood to Winのような機能は、この歴史的な大会やその選手たちに関して、watsonx上のAIが、いかにファンが求める魅力的な洞察をリアルタイムに提供し、試合への没入感を高められるかを示しています。IBMとオール・イングランド・クラブの35年にわたるパートナーシップは、IBMがAIを活用して、
お客様独自のデータから持続可能な価値を引き出す支援をしている好例でもあります」
2025年のウィンブルドン選手権は、現地時間の6月30日から7月13日まで開催されます。活用されているテクノロジーを体験するには、公式サイト(https://www.wimbledon.com/)にアクセスするか、または公式アプリ(App StoreおよびGoogle Playストアで入手可能)をダウンロードしてください。
IBMがウィンブルドン選手権など世界中のスポーツイベントをどのようにサポートしているかについては、こちらをご参照ください。
ウィンブルドンについて
ウィンブルドンは、4つのグランドスラムの中で最も歴史が古く、唯一芝生の上で行われるテニス大会です。オール・イングランド・ローンテニス・クラブ(AELTC)が運営し、AELTCのグラウンドで開催されるウィンブルドンは、1868年に会員制のクロケット・クラブとしてスタートしたのが始まりで、今では毎年開催される世界最大級のスポーツ・イベントとなり、スポーツ界で最も高く評価されるブランドのひとつとなっています。www.wimbledon.com、すべての主要ソーシャルメディア・プラットフォームで@wimbledonをフォローしてください。
当報道資料は、2025年6月17日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちらを参照ください。
IBM、ibm.com、IBM Watson、watsonxは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。
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