本書は「哲学芸人」を標榜するマザー・テラサワが、フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』(1952年)を読み解いた講義録です。ファノンはフランス領マルティニーク島に生まれ、フランスで精神医学を修めた精神科医。黒い皮膚の側から書きながら、植民地支配に手を貸した当時の心理学の内側にもいた人物です。
講義は2019年10月。その約1カ月前、都内のお笑いライブでのある芸人の一言が差別として問題になり、所属事務所の謝罪文で幕が引かれました。謝罪文はその発言を「ダイバーシティについて配慮を欠く発言」と記しています。だが、「配慮」という語で総括された途端、何が起きたのかという問いそのものが失われる。用意された語彙が理解に先回りするとき、我々は何を取り逃がすのか。その手がかりを、マザー・テラサワはファノンに求めました。
【目次】
お笑いを思想的に考える/「ダイバーシティ」とは何か/取り上げないという解決/精神科医としてのファノン/診る者のコンプレックス/帝国主義と言語の強制/『わたしはマルチニック娘』/「依存コンプレックス」批判/植民地支配に加担した学問/ヘーゲル弁証法と認知論/コンプラの境界と大衆表現/誰が当事者なのか/ギリギリの線を作る
巻末付録 【学習ノート+演習問題3問】
【書誌情報】
- 書名 : 第2期マザー・テラサワ講義録6巻-フランツ・ファノン「黒い皮膚・白い仮面」
- 副題 : 「ダイバーシティ」の陥穽を読む
- 著者 : マザー・テラサワ(講師)/しまだだーよ(聞き手)
- 編集・発行 : 杉本健太郎/TRASHBOOKS
- 発売日 : 2026年9月20日(日)
- 形式 : 電子書籍(Amazon Kindle版/PDF版) ※同時発売、いずれも縦組み・スマートフォン表示最適化
- ページ数 : 本文170p
- 定価 : 880円(税込)
- 収録 : 2019年10月27日(日) 東京・杉並区立阿佐谷地域区民センター 第7集会室
- 販売 : 〈Amazon Kindleストア〉https://amzn.asia/d/0iTniwRB / 〈BASE(TRASHBOOKS公式ショップ)〉https://trashbooks.base.shop/


【「第2期マザー・テラサワ講義録」とは?】
哲学芸人マザー・テラサワが12年続けている定例読書会の記録を、一冊ずつ書籍化するシリーズ。主権・国家・支配をテーマに、カール・シュミット、ハンナ・アーレント、トマス・ホッブズ、フランツ・ファノンほかを読む全13巻を2026~2027年に刊行予定。既刊は『そのうち孵化するって』『天皇制国家の支配原理』『政治的なものの概念』『古代ユダヤ教』『社会契約論』。
シリーズ一覧 : https://www.trashbooks.jp/terasawa.html
【マザー・テラサワ 略歴】
1982年北海道北見市出身。横浜市立大学卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程進学。政治思想、特にハンナ・アーレントの思想研究を通し、人間が全体主義に加担するメカニズムについて考察。しかし研究に行き詰まり大学院を除籍。次第に半分は研究からの逃避、もう半分は表現の矛先を変えたいとの思いから芸人を志す。現在「哲学芸人」を標榜し、東京都内のお笑いライブや自主主催の思想書解説セミナーにて活動中。
X:@Mother_Terasawa / note:https://note.com/motherterasawa / Blog:http://blog.livedoor.jp/gak0623
【会社概要】
商号 : TRASHBOOKS
代表者 : 代表 杉本 健太郎
所在地 : 〒243-0018 神奈川県厚木市中町2丁目14番9号 昌栄プラザ6-B
設立 : 2021年11月
事業内容: 出版物の企画・編集・制作/コンサートやイベントの企画・制作・運営
URL : https://www.trashbooks.jp/
配信元企業:TRASHBOOKS
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