「“生理”という言葉は使っていない」
韓国サッカー協会(KFA)の審判部が最初に示した釈明だった。
問題が起きたのは、8月28日に水原総合運動場で行われた韓国女子プロサッカーリーグ・WKリーグの水原FCウィメン対ソウル市庁の試合だった。その対象となったのは、かつてINAC神戸レオネッサやチェルシーでもプレーしたチ・ソヨン(35)だ。
前半30分ごろ、水原のチ・ソヨンが主審のペ・ソンヨン氏に強く抗議。その後、水のボトルまで投げるなど怒りをあらわにし、試合は約4分間も中断した。
チ・ソヨンが激怒した理由は、審判団の無線による交信だった。試合後、「序盤から神経質だな。生理なのか」という趣旨の言葉を聞いたと主張した。

騒動が大きくなると、KFAの審判部は「交信の中で“生理”という言葉は使っておらず、チ・ソヨンを特定したものでもない」といった趣旨の釈明を発表。しかし、その後の確認では、別の事実が明らかになった。
当時、審判団の間で実際に交わされていた言葉は「生理」ではなく、「ガールズデー」だったという。KFA審判部も、この表現が使われたこと、そしてこの言葉が生理を意味するものだったことを認めた。つまり、「生理」という言葉そのものは使っていなかったものの、それを意味する隠語を使っていたことになる。
ただし、KFA側は特定の選手を指した発言ではないとの立場を示している。審判団の間で、試合の雰囲気が神経質になっているという趣旨の会話をしていたという。
主審が両チームの選手たちが神経質になっているという趣旨の発言をしたところ、別の審判が「ガールズデーは私なんだけど」と返したという釈明も出ている。
一方、チ・ソヨンは自身が問題の発言を直接聞いたと主張。当時、すぐさま強く抗議した場面は中継映像にもはっきりと映っていた。

ネットユーザーからは、「“生理”という言葉さえ使わなければいい問題なのか」「今の時代に、選手にそんな表現を使うのか」「当事者に聞こえてしまったのなら、審判団に非がある」といった批判の声が上がっている。
さらに、チ・ソヨンはこの場面で受けたイエローカードによって警告累積となった。そのため、9月2日に行われる華川KSPOとの試合には出場できないこととなった。
不適切な表現を聞いたとして抗議した選手が、警告累積によって次の試合に出場できない一方、問題の発言をした審判団に対する処分は決まっていない状況だ。
水原FCは31日、KFAに正式に問題提起する予定だという。KFAは9月3日に開かれる審判評価協議体で今回の問題を議論するとみられている。調査結果に応じて、審判団に対する行政措置を取るかどうかも決定される見通しだ。
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