ニュース専門チャンネルYTNに、“あまりにもハンサムな人物”が現れた。
ボーイズグループTOMORROW X TOGETHER（TXT）のスビンが一日限りのお天気キャスターとして登場したのだ。
シンプルなカジュアルファッションに白いTシャツを合わせたスビンの姿は、平日昼の時間帯に新鮮な活気を吹き込んだ。
屋外スタジオでマイクを握ったスビンは、「歴代級の豪雨をもたらした梅雨が終わった途端、天気が本当に暑くなった。まさに“蒸し風呂のような暑さ”という言葉がぴったりで、汗が吹き出してつらい」とコメント。
暑さであっという間に氷が溶けた水を見せる場面もあり、「つらい時間を乗り越えている方々への応援になれば」と語り、最近リリースした4thフルアルバム『The Star Chapter: TOGETHER』のタイトル曲『Beautiful Strangers』のダンスも披露した。
約3分間のリポートを非常にスムーズにこなした。発音も正確で、カメラを見つめながらのリポートも安定感があり、一度小さなミスはあったものの、初挑戦とは思えない堂々とした進行だった。
反応は熱く、トップアイドルグループのリーダーがニュースチャンネルのお天気キャスターとして登場するだけでも特別だが、任された役割を真摯にこなす姿が好感を呼んだ。さらに、長年の音楽番組MC経験に裏打ちされた、無理のない進行も驚きを与えた。
バラエティ界の新たな逸材としても注目に値する。
スビンは最近、MBCの『ラジオスター』に出演し、意外な魅力を発揮した。キム・グラに「遠慮せず接してください」と大胆なリクエストをしたかと思えば、MCやゲストの印象を評価するなど、アイドルとしては挑戦しにくい「スイカ早食い」にも果敢にチャレンジした。
特に、所属事務所HYBEとの関係について語る場面が目を引いた。自らを「HYBEのイ・ホンギ」と称し、大人しいメンバーが多いなかで、自分が会社に厳しいことを伝える役目をしていると明かした。
すると周囲からは「契約更新前なんだから気をつけて」と心配の声が上がったが、スビンは「大丈夫。いま再契約の時期だから、立場は僕たちが少し上」とさらりと返し、笑いを誘った。
無理に笑いを取るのではなく、現実味ある率直な言葉が予想外の笑いを生んだのだ。バラエティタレントではなく、さまざまな職業の人物がバラエティ番組で人気を博している流れを、スビンも体現していた。それはまさに、キム・グラが「ユ・ジェソクの“推し”」と評した意味にも通じる。
スビンの進行スキルは、他のアイドルとは次元が異なる。
KBS2の『ミュージックバンク』では1年以上MCを務め、KBSの年末音楽祭『歌謡大祝祭』では3年連続でMCを担当。6月21日に行われた第34回ソウルミュージックアワードでも、カン・スンユン、i-dle・ミヨンと共に司会を務め、約4時間に及ぶステージをミスなく見事に進行した。
ソウルミュージックアワードのバックステージで関係者から「MCを引き受けてくれてありがとう」と感謝された際にも、普段から身についている謙虚な姿勢で「信じて任せてくださって、こちらこそ感謝しています」と即座に応じた。責任感あるパフォーマンスは、こうした姿勢から生まれたのだろう。
ステージ以外でも豊富な放送経験を持つスビンは、どんな場面でも臆せず、自分の光を放つパフォーマンスを見せる。幼いころは人前で発表もできず手が震えていたというスビンだが、長年の努力の末に立派な「放送人」の姿も身につけた。
スビンの才能を引き出せる司会者と出会えれば、ステージだけでなくバラエティでも大いに輝くだろう。
◇スビン プロフィール
2000年12月5日生まれ。本名チェ・スビン。歌手を目指したきっかけは、中学生時代に友人と学園祭でダンスを披露したこと。その後、中学3年生のときに以前からファンであったBTSの所属するBig Hitエンターテインメントのオーディションに応募。一次審査を通過するものの、書類に明記した電話番号に誤りがあり担当者からの連絡が大幅に遅れた。そのため十分な準備期間なく二次審査に臨んだが、無事に合格し同事務所の練習生となった。2019年にTXTのメンバーとしてデビューし、グループではリーダーを務めている。シャープな童顔が印象的だが身長は185cmと高く、好青年ビジュアルがたびたび話題となる。
