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“いじめを苦に”この世去った韓国女性気象キャスター、初弁論で遺族と元同僚が真っ向対立

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“いじめを苦に”この世去った韓国女性気象キャスター、初弁論で遺族と元同僚が真っ向対立
  • “いじめを苦に”この世去った韓国女性気象キャスター、初弁論で遺族と元同僚が真っ向対立

韓国MBC(文化放送)の気象キャスターだった故オ・ヨアンナさんが職場内でいじめを受けていたとされる件について、遺族と元同僚側の主張が法廷で鋭く対立した。

【写真】「変な臭い」オ・ヨアンナさん、“職場いじめ”の内容

7月22日午後、ソウル中央地裁民事合議48部(ペク・ドギュン部長判事)は、遺族が“いじめの加害者”として名指しした元MBC気象キャスターA氏に対して起こした損害賠償請求訴訟の第1回弁論期日を開いた。

労働基準法では処罰できず

故オ・ヨアンナさんは2024年9月、28歳の若さでこの世を去った。訃報が報じられたのはその3カ月後の12月で、生前に同僚から職場いじめを受けていたとの疑惑が浮上し、韓国社会に衝撃を与えた。

この問題を受け、韓国雇用労働部はソウル地方雇用労働庁と西部支庁の合同で特別労働監督チームを編成し、MBCに対する調査を実施。今年2月には「いじめとみなせる行為があった」との結論を出した。ただし、気象キャスターは法的には「労働者」に該当しないため、MBC関係者を労働基準法違反で処罰することはできないとされた。

オ・ヨアンナさん
(写真=オ・ヨアンナさんInstagram)

こうしたなか、遺族は2024年12月23日、A氏を相手取って損害賠償請求訴訟を提起。訴状によると、2021年10月から亡くなる直前の2024年9月までの約3年間、A氏らから暴言や不当な指示を受けていたと主張している。

当初、3月27日に欠席裁判による判決が予定されていたが、A氏がその2日前に代理人を立てて意見書を提出したことで、正式な弁論が行われることになった。

「関係良好」「上司の機嫌を損ねないよう」

この日の初弁論で、遺族側の代理人は「オさんの死にはA氏によるいじめが関わっていた」とし、「オさんが労働者に該当すると考え、“職場いじめ”として訴えたが、監督結果では労働者性に関して補足が必要とされたため、今後は一般的ないじめによる死亡として訴えの内容を修正する可能性もある」と述べた。さらに「労働部の結論が本当に適切な調査のもとで導かれたのか、疑問が残る」とも指摘した。

これに対し、A氏側の代理人は「事実関係とは無関係に、故人の死を深く悼み、哀悼の意を表する」と述べた上で、「遺族側の主張は、オ氏とA氏の関係性や行為の内容、当時の状況や会話全体の文脈を無視し、一部のやり取りだけを切り取ったものだ。A氏はオ氏に対していじめを行っておらず、死との因果関係を主張するのは事実を歪めるものだ」と強く反論した。

さらに「亡くなる直前まで両者は良好な関係を維持していた。オ氏は個人的事情やネット上の誹謗中傷に悩んでいた背景もあり、A氏との因果関係を認めるのは困難だ」と主張。これに対し遺族側は、「一見、良好な関係に見えるやり取りがあったとしても、A氏によるいじめや、オ氏が精神的苦痛を訴えていた事実は変わらない」と反論。「上司の機嫌を損ねないために親しげに振る舞っていただけで、“良好な関係”とは言えない」と主張した。

裁判所は今後、A氏側の反論書や遺族側の追加証拠の提出を受け、次回の弁論期日を9月23日に指定している。

(記事提供=OSEN)

◇オ・ヨアンナさん プロフィール

1996年4月30日生まれ。韓国・光州出身。ソウル芸術大学の文芸創作科を卒業。一時はアイドル練習生を目指し、2017年に行われたJYPエンターテインメントの練習生13期公開オーディションに参加。「Hermoso Beauty賞」を受賞し、副賞として3カ月の受講券を受け取った。同オーディションの同期にNiziUのマコ、Stray Kidsのスンミン、元FANATICSのユンヘなど。以降、2019年5月に行われた韓国の伝統美人を選抜する「全国春香(チュニャン)選抜大会」で「スク」に選出。2021年、地上波テレビ局MBCの気象キャスター公開採用に合格し、同局で活動を続けた。しかし2024年9月15日、28歳でこの世を去った。

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