日本でも人気の『俺だけレベルアップな件』のドラマ版の主人公を演じる俳優ビョン・ウソクが注目されている。
いわゆる「マンチキン」というジャンルがある。寓話『オズの魔法使い』に登場した単語が、現代社会のゲームで正常でないキャラクターを作ってバランスを無視するユーザーを嘲弄し、意味が変わった。最近は小説やウェブ漫画、ゲームで圧倒的に強力なキャラクターを比喩するときだけに使われる。
1人のキャラクターだけが無慈悲にも強い作品を「マンチキンジャンル」とも称する。韓国で閲覧数143億回を記録したNAVERのウェブ漫画『俺だけレベルアップな件』がそうだ。
世界の10人にも満たない“国家権力級”のキャラクターを血の海にしてしまった最強ハンター、ソン・ジヌ（水篠旬）の物語だ。そんな今作の実写版がNetflixで制作される。
ソン・ジヌを演じることになった俳優は、“マンチキン級”の人気を持つビョン・ウソクだ。周りのハンターたちから嘲弄される“E級ハンター”で、地球はもちろん、宇宙で最も強力なモンスターと対峙して勝利する人物だ。いくら力が強くても、他人を蔑視することなく、地球を守るのに全力を注ぐ正義が1番の人物だ。
韓国はもちろん、世界的に人気を博したビョン・ウソクが適任者だ。2024年、tvNドラマ『ソンジェ背負って走れ』をきっかけに“グローバルスター”に浮上した。
アジアファンミーティングツアーは全公演完売を記録し、特に今年4カ月連続で「俳優ブランド評判」1位を獲得した。今は名実ともに韓国を代表する旬の俳優として挙げられている。
すらりとした背が高く、広い肩幅を持っているが、どこか面倒を見てあげなければならないようなか弱い印象も持ち合わせている。
JTBCドラマ『力の強い女 カン・ナムスン』で悪役を演じたときは、恐ろしいほどの力強さを見せたこともある。そのバランスの良さは、ものすごい成長の可能性を持つソン・ジヌにぴったりだ。
映画『白頭山大噴火』『ヨコヅナ・マドンナ』『彼とわたしの漂流日記』『22年目の記憶』『監視者たち』を通じて、独創的なストーリーテリング、洗練されたアクションと映像美を披露してきたイ・ヘジュン、キム・ビョンソ監督が共同演出する。
宇宙で繰り広げられる圧倒的なスケールは、世界トップレベルの技術を持つグローバルVFXチームが担当するという。いろいろと期待が大きい。
なお、『俺だけレベルアップな件』に先立ち、ビョン・ウソクはMBCドラマ『21世紀の大君夫人』（原題）にも出演予定だ。
◇ビョン・ウソク プロフィール
1991年10月31日生まれ。身長189cmと韓国俳優の中でも高い身長を活かし、2014年にモデルとしてデビュー。2016年のドラマ『ディア・マイ・フレンズ』で俳優デビューを果たすと、『みんなの恋愛』『コッパダン～恋する仲人～』『青春の記録』『花が咲けば、月を想い』『力の強い女 カン・ナムスン』などに出演し、『ソンジェ背負って走れ』でブレイクした。5歳上の姉も元モデルとして活躍。ボーイズグループRIIZEのファンで推しはアントンと公言しており、2SHOTを自身のインスタグラムで公開して話題になったことも。
