第21代大統領選挙の開票結果により李在明（イ・ジェミョン）候補が大統領に当選したなか、韓国芸能界でも明暗が分かれた。
歌手イ・スンファンは6月3日、第21代大統領選挙の本投票が締め切られた後、自身のSNSに出口調査の結果を共有し、「後退から前進へ」と書き込んだ。
この日の出口調査では、李在明候補が51.7％で第21代大統領に当選するとの予測が出ており、イ・スンファンは李候補の当選が確実視されるなかで、喜びを表した。
イ・スンファンはこれに先立つ5月29日、期日前投票初日の朝から投票に行った証拠写真を公開していた。青い服を着て写真を撮影し、「いつもより早起きした。平和を築き、経済を立て直す有能な働き手を選ぼうという決意に胸が高鳴って」として、李在明候補への強い支持を示した。
イ・スンファンは2024年12月3日に発生した非常戒厳令事態以降、尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の弾劾を求める動きの先頭に立ち、声を上げてきた人物でもある。尹前大統領の弾劾が認められた際には歓喜を示し、その後に行われた早期大統領選でも政治的信念を率直に表明し、彼を支持するファンの共感を得た。
このほか、歌手ハ・リスは李在明候補の当選が確定した後、「李在明大統領、ご当選おめでとうございます。国民がよく暮らせるよう最善を尽くしてください。ファイティン!!」と応援メッセージを投稿した。
保守系を支持した芸能人は沈痛
一方、尹錫悦前大統領の弾劾に反対し、キム・ムンス候補への支持を公に表明していた在カナダ韓国系歌手のJKキム・ドンウクは、開票結果を受けて沈痛な心境を吐露した。
カナダ市民権者で今回の大統領選の投票権を持たないにもかかわらず、彼は極右団体の立場に立ち続け、声を上げてきた人物だ。
JKキム・ドンウクは大統領選当日の6月3日朝、「グッドモーニング、共に国を救おう」というメッセージを投稿し、極右団体の象徴として用いられる太極旗の絵文字や、「together」の「to」を「V」に替えるなど、2番候補（キム・ムンス）への支持の意志を再び明確に示した。
また、先立ってaespaのカリナが赤いジャンパー（2番候補を象徴する色と番号）を着た写真を公開して政治的意図をめぐる論争が巻き起こった際には、「最近は大手事務所のアイドルも自分の意思を堂々と表現する」と擁護する姿勢を見せてもいた。
しかし6月3日深夜、李在明候補の当選が確定すると、「結局、載せてはならない曲を載せざるを得ない結果となってしまった」と投稿。「こうした不安があったから、自然とそういう曲を書くようになったのかもしれない」とし、「これからはラブソングよりも、経験すべきでない現実を歌う時間が増えるだろう」と次期政権への敵意を示した。
ただし、JKキム・ドンウクは韓国系カナダ人であり、そもそも大統領選の投票権を持たないことから、一部のネットユーザーからは「外国人が内政干渉するな」「なぜ他国の選挙に口出すのか」といった批判的な声も上がっている。
なお、第21代大統領選挙の開票が終了した結果、李在明候補は49.42％、計1728万7513票を獲得し、歴代最多得票記録を更新して最終当選した。
中央選挙管理委員会によると、第21代大統領選の暫定最終投票率は79.4％で、1997年の第15代大統領選（80.7％）以来28年ぶりに最も高い水準となり、事前投票制度が導入された第19代大統領選以降では最高の投票率となった。
（記事提供＝OSEN）
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