長嶋茂雄さん率いる巨人軍が「8年契約」…異例の条件で迎え入れた“悲運の韓国人投手”の波乱万丈 | RBB TODAY
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長嶋茂雄さん率いる巨人軍が「8年契約」…異例の条件で迎え入れた“悲運の韓国人投手”の波乱万丈

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長嶋茂雄さん率いる巨人軍が「8年契約」…異例の条件で迎え入れた“悲運の韓国人投手”の波乱万丈
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「ミスタージャイアンツ」「ミスタープロ野球」として愛された読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんが死去した。89歳だった。

【写真】元巨人の“悲運の韓国人投手”とは?

長嶋茂雄さんは1975年から1980年、そして1993年から2001年に巨人軍の監督を務め、1996年には「メークドラマ」と称された逆転優勝を成し遂げるなど、監督としても華やかな実績を残した。

そんな長嶋茂雄さんが監督を務めていた1996年、読売ジャイアンツが8年契約という異例の条件で迎え入れた韓国人選手がいたことをご存じだろうか。

その選手とは、チョ・ソンミンさんだ。

“悲運の投手”チョ・ソンミンさんとは

チョ・ソンミンさんは高校時代から“怪物”と呼ばれた。

150キロ近い速球に加え、フォークボールやシンカーなどの多彩な変化球を操り、高校3年生だった1991年に、シンイル高校を鳳凰大旗(ポンファンテギ)全国野球大会(日本でいう甲子園)と黄金獅子旗(ファングムサジャギ)全国高校野球大会の2冠に導いた。

その後、高麗(コリョ)大学に進学したチョ・ソンミンさんは、1996年に巨人に入団。入団2年目に11セーブをあげると、1998年には先発に転向し、完投勝利を6回(完封3回)達成するなど、上半期に7勝(6敗)を記録して全盛期を謳歌した。

チョ・ソンミンさん
チョ・ソンミンさん

長嶋茂雄さんの率いるジャイアンツでエースの座を掴みかけたわけだが、同年7月23日のオールスター戦で肘の靭帯を断裂する深刻な怪我を負い、下り坂を転がっていくことになる。

チョ・ソンミンさんは、様々な手術を受けて長いリハビリに入ったが、コンディションを回復することはできなかった。結局、2002年にジャイアンツを退団している。

しかし、彼にとっての本当の地獄はここから始まった。

チョ・ソンミンさんは2000年7月、5歳年上の国民的な女優チェ・ジンシルさんと電撃入籍し、“世紀の結婚”と祝福された。翌2001年8月には男の子が生まれた。

チェ・ジンシルさん
チェ・ジンシルさん

しかし、わずか1年後、2人の離婚の議論が伝えられた。のちに明らかになったことだが、当時2人目の子供を授かった妻チェ・ジンシルさんに対して、チョ・ソンミンさんが暴行を働いていたというのだ。

怪我や夫婦関係の破綻のなかで、巨人から退団したチョ・ソンミンさんは、韓国に戻って実業家に転身するも、ほどなく経営難に。プロ野球選手として再起を宣言するが、どの球団からも相手にされなかった。

夫婦間の裁判は長引き、別居中だったチェ・ジンシルさんの家で暴力をふるい、警察に連行される騒動も起きた。

2人の離婚が成立したのは2004年。チョ・ソンミンさんは韓国球界に復帰したが、さしたる成績も残せないまま、2007年にひっそりと引退した。

さらに悲劇は続く。2008年10月、元妻であるチェ・ジンシルさんが突然この世を去ったのだ。この元妻の死が、チョ・ソンミンさんをさらに追い詰めていく。

絶大な人気を誇っていたトップ女優が突然亡くなった一因は、DVを働いていた元夫にもあるという理由から、「チェ・ジンシルを死に追いやったのはお前だ」と罵られるようになったのだ。

さらに、かつて事業を共にした義弟までもが突然亡くなり、チョ・ソンミンさんは完全に孤立してしまった。

そして2013年1月、ついにチョ・ソンミンさん自身も突然この世を去ることとなった。当時の韓国メディアは、彼の死を「チョ・ソンミンを苦しめたのは“チェ・ジンシルのトラウマ”」と結論づけていた。

長嶋茂雄さん率いる巨人軍でプレーし、一度はスター選手に上り詰めるも、その結末はあまりに悲運であった。

それでも残された2人の子どもは、芸能界で活躍している。息子のチェ・ファンヒは、「Ben Bliss」という名でラッパーとして活動。娘チェ・ジュンヒはインフルエンサーとして、韓国メディアをにぎわせている。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

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《スポーツソウル日本版》
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