【APAC J-Partner Summit 2007(Vol.5)】日本でマネージドサービスが4割を売り上げる要因 | RBB TODAY
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【APAC J-Partner Summit 2007(Vol.5)】日本でマネージドサービスが4割を売り上げる要因

エンタープライズ その他
 アジア太平洋地域キャリア・パートナー担当ディレクタのジェームズ ウィルソン(James Wilson)氏は、日本のプレスに担当部門の説明を行うとともに質問に応じた。
  •  アジア太平洋地域キャリア・パートナー担当ディレクタのジェームズ ウィルソン(James Wilson)氏は、日本のプレスに担当部門の説明を行うとともに質問に応じた。
  •  アジア太平洋地域キャリア・パートナー担当ディレクタのジェームズ ウィルソン(James Wilson)氏は、日本のプレスに担当部門の説明を行うとともに質問に応じた。
 アジア太平洋地域キャリア・パートナー担当ディレクタのジェームズ ウィルソン(James Wilson)氏は、日本のプレスに担当部門の説明を行うとともに質問に応じた。

 キャリアに対するマネージドサービス用途などのソリューションを提供することを責務としているジェームズ ウィルソン(James Wilson)氏の部隊は、2004年に2人体制でスタートし、現在ではアジア・パシフィックで70人以上を抱えている。氏によると「売上げも人員増強に合わせて伸びており、2004年は100万ドル以下でしたが、2006年度には1000万ドル強まで延びました」という。なかでも大きいのがNTTコミュニケーションズとの協業で、マネージドセキュリティーサービスの実現に向けて協力してきた。「最初はマネージドファイアウォールという形で実現されましたが、セキュアなリモートアクセスの機能ということろまで強化されており、将来的にはUTM(統合型脅威管理)という形での展開が計画されてます」とウィルソン氏は話す。

 ウィルソン氏は、マネージドサービスでの成功要因としてエンタープライズ顧客がキャリアに匹敵する高度なネットワークソリューションを求める傾向が強くなっていることを指摘する。そのなかで、ハイパフォーマンスエンタープライズにフォーカスしていく同社にとって、長年キャリアに高性能なネットワークソリューションを提供してきたバックボーンも強みとなっているようだ。

「当社のソリューションは社内での研究開発、または他の技術の買収などによって非常に高度になってきています。シンプルなルーティングソリューションではなく、非常い高度なセキュリティーソリューション、データセンターやアプリケーションのための高速化のためのソリューションへと成長しています」と氏は自信を見せた。「ジュニパーの包括的なソリューションポートフォリオはそのニーズをカバーしています。従来からの堅牢なルーティング機能のみならず、新しいネットワーク上の要件にも応えられるような技術を提供し、セキュアで高速なアプリケーションを支える技術、データセンターのアクセラレーションの技術を揃えている当社は、MSP(Management Services Provider)のビジネスを支える基本的な要件に対応できています」。

 また、競合他社との比較において、キャリアグレードと同等性能のCPE(顧客構内設備)を提供していることも、同社の強みとなっているという。氏は具体例を挙げながら説明した。
「ジュニパーのルーターを一番よく知られている競合他社のルーターと比較した場合、基本的なルーティング性能は同等でした。しかし、キャリアはそれだけでは不十分で、様々な機能を必要としています。ネットワーク上を稼働する音声などのためのQoS機能、IPアドレスフィルタリングに代表されるACL(アクセス・コントロール・リスト)の機能も必要、あるいは侵入検知防止などをはじめとするセキュリティーの機能が必要でしょう。先日実施したデモでは、QoSを有効にすると他社の場合は性能に悪影響がでます。さらにACLを追加すると性能がさらに落ち、第4のサービスを稼働させようとするとメモリ不十分になり、それを有効にすること自体が困難でパフォーマンスが悪くなりました」。氏はこのようにピーアールし、他社に比べて4分の1の値段で実現していることを付け加えた。

 マネージドサービスのチャンスは中規模の企業でも伸びているという。「要因のひとつが高速なアクセス技術の普及です。特に日本や韓国では高速なアクセス技術が普及しており、大きな市場の展望が見えてきています。堅牢なアクセスがあればより複雑高度なネットワーキングを実現する可能性が生まれますが、そうしたネットワーキングのための技術スキルが企業内にあるとは限りません。ですから、そこでキャリアがマネージドサービスを満たしていく上で大きな役割を果たしいくようになってきています」(ウィルソン氏)。 

 ちなみにアジア・パシフィックでの日本の売上は4割を占め、それにオーストラリア・ニュージーランドが続く。東南アジアにおいて伸びており、ベトナムではVTNとベトナム財務省関連の4500サイトでの導入が予定されておいる。インドや中国は今後大きな成長が見込まれているが、マネージドサービスに発展するためのネットワークやアクセスの基盤整備まだされておらず、売り上げの割合は小さいという。
《小板謙次》
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