[Interop Tokyo] 展示会場で目立った作りのブースなどをピックアップ | RBB TODAY
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[Interop Tokyo] 展示会場で目立った作りのブースなどをピックアップ

エンタープライズ その他
 展示会という場で出展者にとって重要なことは、何よりも展示そのものの充実度であり、興味を持ってくれた潜在的顧客に対して自社の持つ製品やサービスのメリットをアピールできることである。

 …などという堅苦しい話はともかく、現実的な話としては、まずはどうであれ来場者の目を引いて、立ち止まらせたり、ブースに入ってみようと思わせたりすることが重要だったりする。一般的にはコンパニオンのお姉さんたちをブース周辺にずらりと並べて「アンケート回答と引き換えにプレゼントを差し上げています」みたいな手段を使う。しかし、ここでちょっと視点を変えて、ブースそのものの作りで目を引くようなものをいくつか取り上げてみよう。

 2階建てステージで話し手を目立たせていたのはジュニパーネットワークス。ブース内に大小のステージを持つブースは多いものの、お客さんに説明するのに高いところからはまずい、ということなのかどうか、それほど高さはないものが一般的。そんな中で、思い切ってステージを2階に持って行った演出は目を引いた。だからと言って、どこもかしこも2階建てになると、今度は見上げるばかりで首が痛くなりそうだが。

 日立はブースの外表面を円形にし、布地で覆って柔らかみを感じさせていた。展示会では各社とも四角い領域を買っているわけで、その面積を最大有効利用しようとすれば、どうしても四角いブースを作ってしまいがちだ。そんな中で、日立は丸い外壁を作り、その外面をカーテンまたは舞台の幕のような布で覆っていた。そのためにコーポレートカラーの赤を基調としながらも、どぎつい印象になっておらず、効果的だと感じた。

 照明をうまく使って、不思議な空間を醸し出していたのがNECだ。外壁のない開放的なブースでありながら、天井部分に不思議なオブジェ風の青い照明を三角形状に配置し、どこかしら異空間のような不思議さを漂わせつつ、ブース内を確実にコーポレートカラーに染め上げており、上手な演出だと思った。

 また、ソフトバンクテクノロジーは大きな電光掲示板風の電飾が目立った。これは遠景で見た方がわかりやすいと思うが、ブースの大部分を占めるステージを半円状に囲むように、斜めの電飾が取り巻いているのだ。このステージ部分では、ホークス球団のグッズなどが当たる抽選会が行われており、周囲ではホークスのロゴ入りシャツと帽子をまとった人たちがたくさんいた。その割に製品・サービスの展示エリアはさほど広くなく、とにかく注目度を高めるのが重要、という割り切りが徹底しているという印象だった。

 最後におまけとして、一番驚かされたコンパニオン衣装を紹介しておこう。コンパニオンのお姉さんたちと言えば、肌も露わなイベント衣装が多く、いささか目のやり場に困ったりするのだが、大企業ではしっとりとしたOL風もあり、そのアレンジでちょっとフライトアテンダント(いわゆるスチュワーデス)風のものなども散見される。そんな中で今回、アスキーが「アスキービジネス」という、雑誌とWebを連動した新しいメディアの紹介ブースを出しており、その説明員がナース服のコスプレだったのは異色だった。企業のIT化の状態などを診断するというコンセプトでブースを作ったから、ということだが、確かに目を引くのには成功していたと言えるかも知れない。
《小笠原陽介》
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