NTT、光ファイバ1本で世界最大容量69テラビット伝送に成功
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NTTの未来ねっと研究所では、これまでに1本の光ファイバで13.5Tb/sの大容量信号を7,000km以上伝送させるなどに成功していた。今回は、1波長171Gb/sの信号を432波長多重させることで実現したもので、これまでの光伝送容量の世界記録となっていた32Tb/sを2倍以上更新したという。なおこの成果は米国時間同日に開催される「OFC/NFOEC 2010」にて論文発表される予定。
送信部では16QAM変調方式と偏波多重方式を組み合わせて、1チャンネル(波長)あたり171Gb/sの信号を生成し、周波数利用効率向上を実現した。受信部ではコヒーレント受信とデジタル信号処理技術を用い、余分なオーバヘッド信号が不要な新規復調アルゴリズムを実現した。コヒーレント受信は従来のNRZ信号の直接受信に比べて受信感度が3dB以上向上するという。16QAM信号を復調するために、新規のアルゴリズムを用いて余分なオーバヘッド信号が不要なパイロットレス処理を行ったとのこと。そして中継部では、C帯と拡張L帯を組み合わせた10.8THz(従来の1.35倍)の増幅幅を有する超広帯域光増幅技術を用い、69.1Tb/s信号光を240km伝送させた。
NTTのフォトニクス研究所では、未来ねっと研究所と連携して、QAM変調器、波長可変光源ならびにコヒーレント受信用回路を開発。光変調器には平面型光集積回路とニオブ酸リチウム(LN)変調器をハイブリッド実装したPLC-LN変調器を用い、1台の変調器で16QAM信号を安定に発生させているという。
今回開発された技術を用いることで、1波長100Gb/sを超えるシリアル信号を多数波重多重した大容量信号を基幹光ネットワークで高信頼に伝送することが可能となる見込みだ。これにより今後ますます増加が予想されるデータトラヒックを1本の光ファイバに効率的に収容させ、より経済的な基幹光ネットワークが構築できるとのこと。
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