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NEC、スカウター型の業務支援システム「Tele Scouter」を世界初で商品化

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「Tele Scouter」装着時イメージ
  • 「Tele Scouter」装着時イメージ
  • 「Tele Scouter」ディスプレイ表示イメージ(操作マニュアル)
  • システムイメージ
 NECは26日、メガネ型網膜走査ディスプレイとウェアラブル(身体装着式)コンピュータ端末を活用したユビキタス業務支援システム「Tele Scouter(テレスカウター)」の販売を開始した。

 「Tele Scouter」は、実際の視覚画像に、実在しない別の画像を重ねて表示するメガネ型網膜走査ディスプレイと、ディスプレイに表示するコンテンツを管理し中央に設置されたサーバと無線通信を行うウェアラブルコンピュータ端末、その他、小型カメラ、マイクやイヤホンなどの音声機器から構成された製品。これらを装着した現場作業者は、無線ネットワークを通して、現場の映像や音声を中央のサーバへ送ったり、同サーバから関連する資料を引き出したり、遠隔地にいる指導者やエキスパートなどと映像や音声を共有できる。

 たとえば、工場や倉庫において、現場担当者が装着したメガネ型網膜走査ディスプレイに生産指示票やピッキング情報を表示して製品の組み立てやピッキングを行ったり、保守現場において、ウェアラブルコンピュータ端末を通して、映像や操作マニュアルを現場と中央本部間で双方向に共有できるという。現場担当者はハンズフリーで指示書を確認しながら、同時に組立作業やピッキング作業が可能となり、思い込みによる作業ミスを防止するとともに、紙やモニターによる確認の手間が省け作業効率が向上する。

 出荷開始は2010年11月より。順次海外へも展開するほか、NECは今後、同社の画像認識技術や音声認識技術と組み合わせ、盗難車検出や音声入力によるコンテンツ配信、自動通訳など、さまざまな領域に展開していくとしている。「Tele Scouter」は、メガネ型網膜走査ディスプレイ30台、ウェアラブルコンピュータ端末30台、管理用サーバ1台の構成で価格は750万円〜。メガネ型網膜走査ディスプレイは、ブラザー工業製を採用。本ディスプレイは、同社が独自に開発した映像投影技術により、鮮明で高精細な映像を映し出すことができるという。
《冨岡晶》
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