【スピード速報(149)】茨城県のダウンレートトップ3は小美玉市、笠間市、取手市 | RBB TODAY
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【スピード速報(149)】茨城県のダウンレートトップ3は小美玉市、笠間市、取手市

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横軸の単位はMbps。茨城県における市町村ごとのダウンレートのランキング(20位まで)。トップは2006年に小川町、美野里町、玉里村の合併によって生まれた小美玉市であった
  • 横軸の単位はMbps。茨城県における市町村ごとのダウンレートのランキング(20位まで)。トップは2006年に小川町、美野里町、玉里村の合併によって生まれた小美玉市であった
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は第123回「神奈川県のアップレートトップ2は川崎市川崎区&麻生区」などにいただいたリクエストにお応えして、茨城県の市町村別平均ダウンロード速度(ダウンレート)ランキングをご覧いただく。2009年5月12日〜6月8日の測定データから郵便番号が明示されていたものを抽出して、日本郵便のサイトで公開されている最新の全国郵便番号ファイルとの付け合せによって地域を特定して(※)ダウンレートを算出した。上位20市町村をグラフ化している。

 なお、県別統計のため、1週間分では件数が充分ではないことから、今回は4週間分のデータを用いている。また、測定データから個人を特定できないように、測定データ件数が1件だった市町村は除外している。

 図を見ての通り、ダウンレートのトップは小美玉市で58.2Mbpsであった。小美玉市は平成18年(2006年)に小川町、美野里町、玉里村の合併によって生まれた新しい周辺都市であり、茨城県のほぼ中央部に位置している。県庁所在地である水戸市の南、筑波研究学園都市の北東にあり、航空自衛隊百里基地があることでも知られている。百里飛行場(茨城空港)の開港が予定されていることも、今回トップとなった理由の一つかもしれない。

 2位には古くから陶芸やアートで知られる笠間市が55.6Mbpsでランクインした。笠間市も平成18年(2006年)に旧・笠間市、友部町、岩間町の合併によって生まれた新しい市であり、水戸市と小美玉市に隣接している。笠間市はJR常磐線及び水戸線と、常磐自動車道及び北関東自動車道が通る交通の要所でもあり、「関東の小京都」という風情を保ちつつ都市化が進んでいることが、周辺都市ながらもダウンレートの高さにつながっているのではなかろうか。

 3位の取手市(46.9Mbps)は茨城県の南端で、県内では最も東京都・千葉県に近い市の一つである。取手市も平成17年(2005年)に旧・取手市と藤代町の合併によって生まれた新しい市で、茨城県における「首都東京への南の玄関口」となっている。11万人以上の人口を有する中核都市であり、取手駅が東京メトロ(地下鉄)千代田線のJR常磐線における始発駅であることもあって、都心近郊のイメージがある。

 以上から、以前解析した埼玉県や千葉県の場合と同様、人口の集中している中核都市と、個性のある周辺都市という異なった個性をもつ自治体が上位にランクインしているとわかる。この傾向が他の都道府県にも見られるかどうか、今後も調査していこう。

(※)郵便番号による地域の特定について
 当コラムでは地域をまたがる郵便番号について考慮しており、以下の茨城県内における「地域をまたがる郵便番号」については地域番号順により◎印の地域における測定データとして扱っている。

〒315-0000 : ◎茨城県石岡市/かすみがうら市
《平野正喜》
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