【スピード速報(130)】ダウンレートは東高西低!東日本のCATVは平均50Mbps超 | RBB TODAY
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【スピード速報(130)】ダウンレートは東高西低!東日本のCATVは平均50Mbps超

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単位は平均速度(Mbps)。回線種別が明記されたものと、判明できたものを抽出し、5つの分類において集計した。東西の分類は、NTT東日本とNTT西日本のどちらか管轄する都道府県かを用いている。どの分類においても東日本が速い
  • 単位は平均速度(Mbps)。回線種別が明記されたものと、判明できたものを抽出し、5つの分類において集計した。東西の分類は、NTT東日本とNTT西日本のどちらか管轄する都道府県かを用いている。どの分類においても東日本が速い
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 定期的に計測してくださっている方はお気付きのとおり【スピード計測】は昨年11月にバージョンアップし、回線種別の選択肢の見直しを行った。今回はこの見直し後のデータを活用して、回線種別ごとの平均ダウンロード速度(ダウンレート)を東日本と西日本に分けて分析する。2009年1月13日〜19日の測定データから回線種別が明記されたものと、判明できたものを抽出し、FTTH(光ファイバ)、ADSL、CATV(ケーブルテレビインターネット)、無線、モバイルに5つの分類によって集計した。なお、東西の分け方は、NTT東日本とNTT西日本のどちらか管轄する都道府県かを用いた。よって、北海道・東北、関東、甲信越(新潟県、山梨県、長野県)を東日本とし、北陸(富山県、石川県、福井県)、東海(岐阜県、静岡県、愛知県)、近畿、中国、四国、九州・沖縄を西日本としている。

 図を見ての通り、5つの分類すべてについて、東日本が西日本を上回った。そこで、それぞれの内訳について説明しよう。

 FTTHにおいて東日本を引っ張り上げたのは55.8Mbpsのひかりoneだった。また、NTTグループが提供するBフレッツにおいても、NTT東日本が38.7MbpsでNTT西日本の29.4Mbpsを上回った。これらに対して、西日本を持ち上げたのは41.7Mbpsのケイオプティコムであり、東日本におけるひかりoneのような位置づけになっている。よって、単純に考えれば、今後、NTT西日本のBフレッツが東日本と同等の速度になり、ケイオプティコムのシェアが伸びれば、FTTHにおける「東西格差」は縮小するであろう。

 ADSLの内訳を、フレッツADSL、Yahoo!BB ADSL、KDDI ADSL one、イーアクセスADSL、アッカADSLの5種類に分けて分析したところ、Yahoo!BB ADSLにおいては西日本(5.8Mbps)が東日本(5.4Mbps)を上回っていることがわかった。しかし、他の4種においては、全て東日本が上回った。

 CATVの内訳は多岐に渡るため比較できないが、総合で東日本が西日本の3.7倍という大差になっていることから見て、高速なCATV業者が東日本に多いことが予想できる。この分析は次回以降に改めて行おう。無線の内訳については件数が少ないため比較の対象にできず、モバイルの内訳については統計時に分類していないが、どちらもトータルでは東日本がリードしている。

 以上の通り、内訳の一部を除いて圧倒的な「東高西低」になっている。この傾向については、2006年11月の第18回「ダウンロードは関東圏と愛知が速く、大きすぎる『東高西低』の格差」で取り上げ、非常に多くの反響をいただいたが、変わっていないどころか差が広がっている懸念がある。今回は新しい分類での初回なので断定は避けるが、今後、多角的な統計を行い、傾向を明らかにしていこう。
《平野正喜》
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