【スピード速報(124)】未明の九州のダウンレートは全国平均に3.7倍差の低速! | RBB TODAY
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【スピード速報(124)】未明の九州のダウンレートは全国平均に3.7倍差の低速!

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。日付や曜日を問わずに無条件に1時間単位で集計している。全データのダウンレート最速は4時台の44.8Mbpsであった。同じ時間帯の九州のダウンレートは12.2Mbpsであり、なんと3.7倍もの差がついている。
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。日付や曜日を問わずに無条件に1時間単位で集計している。全データのダウンレート最速は4時台の44.8Mbpsであった。同じ時間帯の九州のダウンレートは12.2Mbpsであり、なんと3.7倍もの差がついている。
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 今回は第117回「北海道は3倍以上の時間帯速度差を「試せる大地」」に戴いたリクエストにお応えして、九州7県の平均ダウンロード速度(ダウンレート)の時間帯速度を分析する。2008年12月2日〜8日の測定データから九州7県を発信地とするものを抽出し、時間帯ごとのダウンレートを1時間単位で集計した。

 図を見ての通り、九州7県のダウンレートの最速は8時台の29.0Mbpsであった。全データの最遅が22時台の26.4Mbpsなので、これをかろうじて上回ったが、時間帯速度で全データの最遅を上回ったのは、この8時台のみという驚くべき結果である。特に、九州の最遅時間帯である18時台においてはダウンレートが10Mbps近くまで下降しており、これが平均値であることを考えると、快適な速度とは言い難い通信環境の利用者が多い様子が伺われる。

 なお、全データのダウンレート最速は4時台の44.8Mbpsであった。同じ時間帯の九州のダウンレートは12.2Mbpsであり、なんと3.7倍もの差がついている。九州7県の測定データが全データの11.7%を占めていることを考え合わせると、九州のスピードアップが急務であることがわかる。今後、政府や関連団体が全国的なネットワーク速度改善を目指すのであれば、九州に重点を置いた施策を行うと高い効果が得られるのではなかろうか。一考を願いたい。

 そして、今回のグラフの波形そのものが全国と九州とで似ても似つかないことも興味深い。第117回「北海道は3倍以上の時間帯速度差を「試せる大地」」でご覧のとおり、北海道のグラフは(やや極端ではあったが)全国のグラフと傾向が似ており「未明は高速で、ビジネスアワーに入ると減速」していた。これに対して、九州のグラフは1時台と8時台のみが突出して速く、それ以外の時間帯は10〜15Mppsに納まって変化が乏しい。この違いの理由はわからないが、今後、速度改善が進み、全国のグラフに似てくるのか、それとも九州独自の波形が存続するのかどうかにも注目していこう。
《平野正喜》
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