OKIは10月より、携帯電話などバッテリー駆動の音楽再生機器を低消費電力化し、再生時間を延長することができるヘッドホンアンプLSI「ML2650」の量産出荷を開始する。 ML2650(36pin W-CSP)は、デジタル信号が出力される高効率Dクラスヘッドホンアンプに、音楽データを一時的に保存するための64KB SRAMを内蔵、さらにさらに16ビットステレオDAコンバーターをワンチップ化した。このRAMにCPUで処理した音楽データを一時的に転送し、CPU自体を停止させる「CPUの間欠動作」により電力の消費を抑えることが可能となった。また、OKIの超小型パッケージ技術「W-CSP」(Wafer level Chip Size Package)を採用し、2.54mm×2.70mmの超小型パッケージにしたことで、実装面積も大幅に削減し、機器の小型化も実現できるという。 なおサンプル出荷はすでに開始されている。