「投稿ログの3か月以上保存」「有資格者によるサイトパトロール」など〜EMA、22要求項目からなるコミュニティサイト認定基準を発表 | RBB TODAY
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「投稿ログの3か月以上保存」「有資格者によるサイトパトロール」など〜EMA、22要求項目からなるコミュニティサイト認定基準を発表

エンタープライズ モバイルBIZ
 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は1日、基準策定委員会において承認された「コミュニティサイト運営管理体制認定基準」を発表した。

 本基準は、青少年を違法・有害情報から保護し、モバイルコンテンツの健全な発展を促進するため、サイトの認定と運用監視を行う基準を検討してきた活動を受けてのもので、「基本方針」「監視体制」「ユーザー対応」「啓発・教育」の4つの分類で構成され、22の要求項目が設定されている。認定基準付与のためには、22 項目のすべてを充足することが求められるとのこと。

 「基本方針」では、認定サイトがサイト運営に関する基本的な運営方針を明示することにより、青少年が利用する上での利用規約や健全化を目指す環境整備、投稿への対応、広告掲載基準などを明確にしている。「監視体制」では、基準に則った監視体制や監視員の確保を義務付け、自殺や犯罪を予告するような緊急を要する投稿に対し、EMAのガイドラインに則って速やかに対応するよう義務付けている。具体的には、サイトに関する投稿ログの3か月以上の保存、サイト運営事業者所定の研修を受講している者をサイト監視に従事させること、個人の生命・身体・自由を侵害する投稿の速やかな削除と原則12時間以内の通報対応などがあげられている。「ユーザー対応」では、サイトを利用するユーザーからの問合せやトラブル報告、通報などに適切に対応できる体制に加え、携帯電話の固体識別番号の取得を義務付けることで、今後認定サイトが共同で悪質なユーザーを排除する体制を目指す。具体的には、通報ボタン・通報窓口のサイト上への設置、携帯端末を特定する個体識別番号等の取得などとなっている。「啓発・教育」では、認定サイトにEMA が定めた啓発・教育プログラムの設置を義務付け、青少年がモバイルコンテンツを正しく利用できる能力の育成と保護者のデジタルデバイドの解消等を目的とした啓発・教育プログラムの普及を目指す。

 EMAでは、今回の基準を第一歩として、基準を満たす認定サイトがネット上に増えていくことで、ネット上に有効なセーフティネットが形成されるとしている。なお認定サイトの審査については、7月中旬より審査受付開始の予定。
《冨岡晶》
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