渡辺洋香プロは「だめんず・うぉ~か~」ヨーコ会長~女性プロ雀士インタビュー<1> | RBB TODAY
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渡辺洋香プロは「だめんず・うぉ~か~」ヨーコ会長~女性プロ雀士インタビュー<1>

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渡辺洋香(わたなべ・ようこ)プロ
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  • 渡辺洋香プロ直筆アンケート
 女性プロ雀士を代表する第1人者として、テレビや雑誌など、さまざまなメディアで活躍中の渡辺洋香さん。友人でもあるマンガ家の「くらたま」こと倉田真由美さんの「だめんず・うぉ~か~」の“ヨーコ会長”といえばピンと来る人も多いでしょう。もちろん、麻雀プロとしても2002年に女流最高位(初代)となるなど、その実力は天下一品ですが「はこパラオンライン」には頻繁にアクセスし、対戦や日記などファンとのコミュニケーションを欠かしません。そんな渡辺プロに話を聞きました。

---簡単に自己紹介をお願いします。

「こんにちは。最高位戦日本プロ麻雀協会<http://saikouisen.com/>の渡辺洋香(わたなべようこ)です」

---麻雀を始められたのは「高校1年生」で、「彼氏にスパルタで習いました」とのことですが、これは「おまえも覚えろ!」と強制されたんですか?

「いえいえ、覚えろと言われたわけではないんです。その頃の彼氏がいつも麻雀をやってて、それを見てたんですね。それで自分も仲間に入りたいなあと思って。もともとゲーム全般が大好きだったんです」

---そこで彼が手ほどきしてくれたんですね。

「実際に仲間に入ったら、すごく厳しい教え方だったんです。ひどい失敗をしたときには、ボコボコにされてました(笑)」

---え、え、え!?

「いま思えば、私がいけないんですけどね~。たとえば、私が白と発を鳴いているときに、他の人が中を切ったのに、ボーッとしてて見逃したんですよ。それに合わせて、対面の彼が続けて中を切ったんですが、そこで気づいて、今度は喜んでポンしたんですよね」

※麻雀に詳しくない方のための注釈:白発中すべてを揃えると「大三元(だいさんげん)」という、大変に大きな役、いわゆる役満になってしまいます。その場合、役満を成立させた人にペナルティ(責任払い)が発生します。ここでは、他の人は見逃して、あえて彼氏を狙い打ちにしたような選択を、渡辺さんがやったわけです。

---あ~、それはたしかに気まずいですね(笑)。彼に責任払いが生じたんですね。

「『なんでだ!なんでこっちの中を鳴かないんだ!!』と怒られて、しかも最終的に上がれちゃったんですよ。その日の麻雀が終わった後に帰ろうとしたら、『おまえ、ちょっと残っとけ』と、説教ですよ(笑)」

---普通の彼氏彼女だったら「役満あがれて良かったね~」って、甘やかしてくれそうですけど。

「やっぱり責任払いさせられて、相当怒ってましたから。私もボーッとしてちゃいけなかったんだな、と勉強になりましたし」

---彼氏は負けず嫌いな方だったんですね。

「そうですね。それに私も負けず嫌いなんですよ。だからけっこう成長が早かったんです。彼氏はすごく麻雀が強かったので、抜けなかったんですけど、仲間内では2番手にはなりました。今となっては、その人に教えてもらったのがよかったのかもしれませんね」

---それでアルバイトで麻雀荘に勤めて、そこでプロになったんですね。

「だいたい麻雀を覚え始めてから、5年後ぐらいですけど。当時は高田馬場のギャル雀と言われているところ(ポリエステル100%)でアルバイトをしていました。そこのオーナーがプロ雀士(河本智彦氏)だったんですが、『渡辺さん強いから、プロテスト受けたら?』って言われたんです。こちらもその気になっちゃって(笑)、『私強いですか~?』なんて感じで。『プロになろう!』とか意気込んで受けたわけでは全然なかったんです」

---そしたら合格してしまったんですね。

「自分の実力はどんなもんなのかな、って思ってテストを受けてみたら、トップで合格したんです。テスト対戦で国士無双を積もったんですね。それも含めて、まさかそんなに良い成績を残せると思っていなかったんですが、『通っちゃった、じゃあやってみよう!』という感じで、プロの道に進みました。当時、マナーなんかはまだまだだったと思いますけど、麻雀が好きだったので、“麻雀に対する姿勢”はしっかりしていたと思います」

※麻雀に詳しくない方のための注釈:麻雀のプロ試験は、実技試験での実力はもちろん、幅広い知識が必要です。具体的には、一般教養・麻雀の知識両方に関する筆記試験もあり、実技試験では点数だけでなく個々の選択やマナーなどがチェックされるということです。

---プロになってから変わりましたか?

「麻雀プロというのは、『なってから』が大事なんですよ。試験はそんなに難しくないので、プロには誰でもなれると思います。でもプロになってから、『プロ雀士としての自分がどういうふうにやっていくか』をちゃんと考えるのが大事なんだと思います」

---プロになられてから何年目ですか?

「10年目、正確には11年目ですね」

---まさにプロとして脂の乗り切った時期、ある意味、絶頂期ですね。

「でも、まだまだなんですよ。10年前からまだちょっとしか成長していない。もっともっと麻雀が上手くならなければいけない、と日々思ってます。麻雀は奥が深いです」

---その先の理想形、あるいは目標のようなものは、具体的にありますか?

「Aリーグで活躍されている方たちの雀力というのは、すごいものがありますので、そういう域に達したいですね。『女性は、脳の構造が麻雀に向いていない』という説も聞いたことがあるんですけど、直感力など、女性にしかない優れた部分というのもあるはずなので、そういう部分を磨いていきたいと思うし、男性プロを見習って基本的なところもしっかりできるようになりたいと思います」

---渡辺さんの場合、自分のお店(新宿フェアリー<http://www.禁煙雀荘フェアリー.com/>)もありますし、両立は大変じゃないですか?

「でも、好きなことですから苦に感じたことはありません。どちらも麻雀に関することですから(笑)」

---それだけお忙しい中、ネット対戦麻雀などもプレイされているんですよね。

「はい、はこパラオンライン<http://hakopara.jp/>で対戦をたまにやってます」

---ネット麻雀ならではの良さというのは、どういうところでしょう?

「ネット麻雀は、自分の好きな時間にパソコンを開いて、好きなだけできるし、止めたいときに止められる点がやっぱり良いと思います。フリー雀荘だとそこまで足を運ばないと麻雀ができないですけど、ネット麻雀はどこにいてもパソコンさえあれば、いつでも麻雀ができるので、すごく便利だと思います」

---だから、逆に忙しくてもプレイできるんですね。そういえば、はこパラでは、毎日日記も書かれているんですよね?

「そうですね、麻雀のこと日常のこと、好きなことを書かせていただいてます」

---日記を見て、友だち申請をしてくるファンの方なども多いのではないでしょうか?

「はい、友だちの輪を広げています(笑)。日記にコメントとかいただけると、すごく嬉しいです。直接会ったことのない方もいますけど、ネット麻雀なら一緒に打てますしね。交友関係を広げてくれていいなと思います」

---初心者の人なら、今回の「麻力養成講座」で初歩を覚えたり、実際の雀荘で親しい人に教えてもらったりしてから、ネット麻雀に挑戦するとよさそうですね。

「はこパラはプロ雀士の方がたくさんいるので、観戦するだけでも、どんどん雀力アップに繋がると思いますよ。この間、はこパラリーグで優勝したんですけど、ぜひ私の牌譜なんかも見てもらいたいですね」

---では最後に、これから麻雀を覚えてみたいという方、いつか渡辺洋香プロとも麻雀を打ってみたいと思っている方、そんな初心者の皆さんに、メッセージをお願いします。

「私は本当に麻雀が大好きなので、リアル麻雀もネット麻雀もいつも楽しんでプレイしています。麻雀は勝ったり負けたりの繰り返しですけど、大事なことは『勝つこと』より『楽しむこと』だと思います。毎回、何かを学んでいくことが大切だと思うんですよね。そうすればだんだん強くなっていくと思いますので、負けが続いているなあという人も、諦めないで毎日ちょっとずつでも麻雀をプレイして、少しずつ勉強して、皆さんに上手くなって欲しいなと思ってます。あと私は、実際に会ったことのない方からメールをもらったり、日記にコメントを貰ったりするのがすごく励みになっています。もしプロ対戦卓で私を見かけたら、気軽に声をかけていただければと思います。そのときはヨロシクお願いします」

---華やかな風貌やマンガ作品の印象から、乙女らしいおっとりした方と勝手に想像していたのですが、実際にお会いしてみると、凛とした、芯の通った意志を感じさせる、力強い女性でした。ロマンチックな風貌からは想像できないほど、積極的におしゃべりされるし、講座で麻雀を教えていただいてるときには柔軟で斬新な説明がドンドン飛び出してきて、この方は本当に麻雀を愛し愛されているのだなあというのが、伝わってくるインタビューでした。
《藤原晶子》
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