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KDDI研究所とメディアキャスト、ワンセグ対応H.264エンコーダを共同開発〜コストダウンと高品質化を実現

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ワンセグエンコーダ利用システムイメージ
  • ワンセグエンコーダ利用システムイメージ
 KDDI研究所とメディアキャストは9日に、ワンセグ放送規格に準拠したH.264ソフトウェアエンコーダを共同で開発したことを発表した。

 ワンセグ放送では、H.264/MPEG-4 AVC符号化技術をベースに、社団法人電波産業会(ARIB)の規定する国内放送規格に準拠したエンコードを行い、さらに関連するメタ情報などと共にトランスポートストリーム(TS)として生成・出力する必要がある。そのため、これまでは専用の高価な放送用機材が必要とされていた。

 そこでKDDI研究所とメディアキャストは、KDDI研究所が所有する独自の高速・高画質圧縮エンジンを搭載したライブラリ「MP-Factory Ver.5」をベースに、ワンセグ向けの符号化における主観画質の最適化を施すとともに、メディアキャストのARIB規格に関するノウハウ、H.264エンコーディング技術、そしてTS関連技術を融合させ、ARIB規格に準拠したワンセグ対応のH.264ソフトウェアエンコーダを開発した。

 今後両社が製品を提供することにより、高価な専用機材を必要とせずにエンコードからTS生成と出力が容易となり、ワンセグ用映像の制作環境が大幅に低価格かつ高品質で実現できるとしている。

 なお、11月20日〜22日に幕張メッセで開催される「2007 国際放送機器展(InterBEE 2007)」に上記エンコーダは参考出品される予定(KDDI研究所およびメディアキャストの両ブースにて初公開)。
《冨岡晶》
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