【コラム】久々に個性的なマシンが登場!——HP TouchSmart PC | RBB TODAY
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【コラム】久々に個性的なマシンが登場!——HP TouchSmart PC

IT・デジタル ノートPC
HP TouchSmart PC IQ700シリーズ
  • HP TouchSmart PC IQ700シリーズ
  • タッチパネル式の液晶を搭載。スタイラスペンも用意されているが、指だけで操作が可能
  • タッチパネル式の液晶を搭載。スタイラスペンも用意されているが、指だけで操作が可能
  • 家族のコミュニケーションツールとして活躍が期待されている
  • 家族のコミュニケーションツールとして活躍が期待されている
  • 家族がカレンダーに予定を書き込んだり、付箋でメッセージを残すことができる。
  •  日本ヒューレット・パッカード(日本HP)から27日に発表になったタッチパネル搭載の一体型デスクトップPC「HP TouchSmart PC IQ700」シリーズ。同製品は、ホームPCというジャンルに新たな方向性を示した製品と言える。
  • PCの後ろに別売のコンパクトプリンターを設置しておける。あたかもTouchSmart PCから、選択した画像がプリントアウトされる感じ
 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)から27日に発表になったタッチパネル搭載の一体型デスクトップPC「HP TouchSmart PC IQ700」シリーズ。HP Directplusでも販売がはじまった。同製品は、ホームPCというジャンルに新たな方向性を示した製品と言える。従来の製品が、どちらかと言えばテレビ機能、地デジ搭載などエンターテインメント性を押し出していたのに対して、コミュニケーションツール、しかも家族のツールというメッセージを打ち出しているところがユニークだ。量販店に行って製品を見ても、どれも横並びでメーカー名で選択するしかなかった初心者、ホームユースのユーザーにとって、“製品で選ぶ”PCが登場したと言っていい。詳細は、既にRBB TODAYで掲載しているニュースにまかせるが、筆者が気に入ったのが、子供でも使いやすい伝言機能だ。おそらくこれが、実際の家庭で使われる際には大活躍するに違いない。

 大きく、付箋紙とビデオメッセージに大別されるが、タッチパネル搭載製品であるだけに、キーボードをいっさい使わない。落書き感覚でメモを残し、気になったメモ(メッセージ)をクリックすると表示あるいは再生される。メーカー側は「丁度、キッチンの冷蔵庫や机の上の紙に気軽にメモを残しておく風景に似ている」というが、その通りだろう。。記者会見では、帰りが遅い“パパ”に子供がビデオメッセージを残すデモが展開された。深夜帰宅族の代表であるお父さん記者たちは複雑な思いで会見を見ていたに違いなく、思わずホロリとくる瞬間だったろうが、案外、こういう使い方が一般家庭ではウケるのではないかと感じた人も多いだろう。ちなみに、マーケティング戦略的なところでは、日本独特の演出だそうだ。キーボードを使わないと書いたが、使いやすさ、簡単を演出しているのは、やはり指だけで大部分が操作できる点にある。最大解像度1,440×900ピクセル(WXGA+)のグレアパネルを搭載したディスプレイの左上にはスタイラスペンを搭載しているが、あくまで補助的なものだろうと感じたほどだ。

 また、気の利いたところでは、PCの後ろに別売のコンパクトプリンターを設置しておける点にある。この種のPCで写真を印刷したいと言った場合、PCとプリンターが離れているというのは、心理的によろしくない。プリクラのように、まさに操作しているその機械から写真がプリントアウトされてくる感覚がほしいものだ。同製品には本体下部にプリットされた用紙がでてくるスペースが設けられており、選択した画像が即座に出てくる感覚が味わえる。言いすぎかもしれないが、PCがプリントマシンであるかのような感覚で操作することができることが大切だ。

 ただ、残念な点もある。会場のデモではダイニングキッチンに置かれた「HP TouchSmart PC」がクルクル回転していた。回転台に置かれたTouchSmartは、台所側、リビング側へはクルリと回転していて、これが使い勝手の良さをアップしていた。メーカー側にはオプションでも、これらの台をつけていただきたいところだ。

 使い勝手という点では、ドライブの位置、カードリーダーの位置がある。一体型パソコンでは、光学ドライブを液晶ディスプレイのサイドに配置している製品がある。あまり気にならないことかもしれないが、AV家電製品でディスク挿入をする場合、私たちはトレイに対して平らに寝かせた状態で置くのが自然であるはずだ。同製品では、底面に配置されているために自然な挿入が可能だ。また、カード−リーダーの位置は意外と探さなければいけいない場所に隠れているものも多いが、前面に置かれているためにわかりやすい。

 自作市場も含め、今、パソコン本体が面白くないという声が一部から聞かれる。本当に欲しいマシンが少なくなった。デザイン、使い勝手、コンセプトを強烈に打ち出した製品が、もっと登場してくることを市場は望んでいる気がする。
《RBB TODAY》
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