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★ Slash Gamesは、2007年6月1日より「インサイド」になりました
Shoot it! - #12 壮観! 1万人が集結するLANゲームパーティ 〜noppo氏からのEメール
12月20日
世界最大のLANゲームパーティ「ドリームハック」
「いま深夜2時です。1万人近い人々が同じ場所に集まって、みんな起きていて、ゲームやってます。この規模だと写真に収まりません。この迫力は生で見ないと絶対わからないと思います。イベントの歓声もすごいんです……」
プロゲーマーになるためにスウェーデンに渡ったnoppo氏からメールが届いた。11月30日から12月3日まで、世界最大のLANゲームパーティ「ドリームハック」に参加したそうだ。ゲーム漬けの4日間。友人との旅、新たな仲間と出会い、WCGの対戦相手と再会など、その楽しさが文面から伝わってきた。ドリームハック(DREAMHACK)はスウェーデンで年に2回開催される大規模なLANゲームパーティだ。
LANゲームパーティとは自分のパソコンを持ち込んでLANに接続し、対戦ゲームを遊ぶという集まり。家庭で集まる小規模なスタイルから、欧米では大きな会場で大人数を集めるイベントまで様々だが、その中でもドリームハックは世界一の規模を誇っている。noppo氏が参加した2006年冬大会は、公式発表によると7,788台のパソコンが持ち込まれ、自らが持っているギネスブックの記録を更新した。入場者数はパソコンを持ち込まないビジター参加者を含めて10,638人だった。
スクリーンではゲーム大会の中継が行われる
会場はスウェーデンの首都ストックホルムから西へ320kmの都市、ヨンショーピンのElmia国際展示場。屋根の高さは20メートルもあるというから、日本で言うと幕張メッセに相当する施設だという。幕張メッセのような大空間を、約8000台のパソコンが埋め尽くし、ほとんどのモニタでゲームソフトが起動している……noppo自身は、PCが多すぎて驚き、画面が並ぶ様子がとても綺麗だったと伝えてくれた。写真も見せてもらったけれど、これ以上の風景は凄すぎて想像できない。
参加費は690クローネ(SEK)、事前にオンラインでシートを予約し決済するため、注文システム料の30クローネが加算される。1クローネ17円として1万2240円だ。全日程が4日間だから1日あたり約3000円となる。ただし外国人割引があり、チケットと同時にパスポートを提示すると250クローネ(4250円)が返金される。ちなみに、オンライン予約で入金が確認されると、シートの位置をオンラインで指定できるそうだ。友達と参加するときに近くに座れて嬉しい。このほかに、PCを持たない人が入場するためのビジター料金が設定されていて、こちらは100クローネ(1,700円)となる。
PC持ち込み参加費に含まれる権利は、83x60cmのテーブルスペースとパイプ椅子、ネットワーク回線1つ。電源ソケット1口、仮眠ホール入場無料、スポンサーブース入場無料、各種公式ゲームトーナメントの参加権だ。使用できる電力容量は275Wまで。ハイスペックPCは500W以上の電源が搭載されているけれど、主催者側の調べで、大容量電源を搭載したPCでも、実際にはモニターと合わせて275Wで足りるので心配は要らないから安心するように、と案内されている。
「寝ないで遊びたい」高カフェイン系ドリンクが人気
ただし、noppo氏によると「電源ソケットはひとつしかないので分岐ケーブルを持参する必要があります。LANケーブルは配布されないので必ず持参。会場でも売っていましたが高いです。あと、レンタルPCやレンタルモニタはありませんでした。だからみんな大きな荷物でやってきます」だそうだ。
このほかにスポンサーからのノベルティグッズがプレゼントされる。また、近隣の親水公園の入場券が割引になり、Elmiaスカンディックホテルの特別価格も提供される。気分転換に自然の中を散歩しなさい、1日くらいはちゃんとベッドで寝なさいと、健康にも気を使ってくれているようだ。ほとんどの参加者は寝ないで遊んでいるという。
「仮眠ホールに行くときに、会場でハロー?って挨拶するんです。すると返事として起きている人がハロー! って返す。これが参加者の暗黙のお約束になっています。1日目はほとんどの人が寝ないから、ハローの大合唱。1万人もいるのに、ものすごく一体感があって嬉しかった」
noppo氏は友人エリック氏と参加していた。でも、ゲーム好き同士で初対面の人ともすぐに仲良くなったようだ。
「深夜2時に夜行電車に乗って7時間。さらに電車を乗り継いで4時間。40kgの荷物を持ち、夜行電車の中ではガタガタとものすごい音を立て、通路側の人を全員起こしてしまった。しかし、その列車の中で同じくPCを抱えているカップルと出会ったんです。彼らもドリームハックに行くところということで仲良くなり、しかも彼氏の方はオンラインで知っている人でした。スウェーデンの友人エリックの家でカウンターストライクを遊んだときのチームメイトでした」
1万人いても、友達がいなければ孤独だ。noppo氏はこの偶然の出会いで幸先の良いスタート。会場でも彼らと一緒に遊んだ。ドリームハック会場では隣の席に座った人々ともうち解けた。ウォークラフト3の8人対戦で遊び、すっかり仲良くなった。言葉を学んでいてよかった。しかし同時に、もっといろいろ話すために、もっと語学を鍛えなくてはいけない、と思ったという。
「フィンランド人のnasu氏と再開しました。nasu氏はWCGの対戦相手で、そのときは僕は負けてしまったけれど、試合後に仲良くなったんです。彼はトーナメント会場で開催されるCPL Nordicに出場していたので、応援しました。彼のフィンランド語はわからなかったんですが、僕のスウェーデン語はわかってくれたみたいです」
ドリームハックは大勢の参加者がいるので、世界規模のトーナメント大会も開催されている。noppo氏が観戦したサイバーアスリートプロフェッショナルリーグ(CPL)のNordic大会を始め、ワールドゲームマスタートーナメント(WGT)、ゲーミングアイ主催の女性チーム限定カウンターストライクトーナメントなどがあった。このほかに「スタークラフト」や「バトルフィールド2」などのタイトル別のトーナメントも行われる。それぞれの大会は巨大なスクリーンに投影されて、多くの観客が楽しんだようだ。
照明点灯が終了の合図。会場からブーイングの嵐(笑)
「ゲームをしまくって、疲れたら世界大会を見に行ったり、ご飯を食べに行ったり。またゲームして疲れたら、スポンサーブースで新製品をみたり、ファストフードを買ったり。忙しくて楽しい4日間でした」
語学留学に専念すると宣言したnoppo氏。唯一計画していた「ゲームの休日」をたっぷり楽しんでいたようだ。
「カウンターストライクのオンライン大会に出たら、glock(ピストル)で大活躍して見事に優勝! でも、強すぎてチーター呼ばわりされ、主催者にDEMO(ログファイル)を提出しました。それも楽しい思い出のひとつ。みんなでゲームをしまくる。その楽しさに尽きるんです。ゲームが好きで集まる人ばかりだから、一緒に遊んでいて楽しい。チームに入ってプロになって、毎日ゲームばかりやれたらどんなに楽しいだろう。来年のプロチームへのチャレンジが楽しみで仕方ないです。でも、そのために明日からまた語学の勉強です」
頑張ります。頑張れますとも! と、便りは結ばれていた。
(杉山淳一@RBB)
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