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★ Slash Gamesは、2007年6月1日より「インサイド」になりました
Shoot it! - #8 自宅で始めるホーム“LAN”パーティ
11月22日
「バトルフィールド2142」にはまってます。部隊LANを組んでみたい
 日本でLANゲームパーティといえばBIGLAN。今年は4回開催されて、私は皆勤賞。とにかく仲間と同じ空間で遊ぶ、というスタイルが楽しかった。もっと遊びたいけれど、今年はもうBIGLANはない。それなら、自宅でLANゲームパーティを開いたらいい、と思いついた。なぜかというと、最近僕は「バトルフィールド2142」というゲームにハマっているから。これを仲間と同じ空間で遊んでみたい。

 「バトルフィールド2142」は未来戦争をテーマとしたゲームだ。最大64人が同時にアクセスし、32人対32人の対戦ができる。コンクエストモードは敵と味方に分かれて陣地を取り合うルール。陣地を奪われたり撃たれて死ぬとポイントが失われていき、自陣営のポイントがゼロになると負けとなる。タイタンモードはお互いに空中母艦タイタンを拠点とし、敵のタイタンを壊したら勝ちだ。タイタンを壊すためには地上のミサイル基地を占領して、対タイタンミサイルを撃ち続ける。タイタンのシールドが壊れた後は、タイタンに乗り込んで内部から破壊できる。

 最大32人対32人、この規模でLANゲームパーティを遊べたら楽しいだろうな、と思う。しかし、64人が同時に参加できるLANゲームパーティなんてなかなか開けるモノではない。

 しかし、もっと少人数で「バトルフィールド2142」を楽しむ方法がある。部隊機能だ。部隊長は隊員に指示を出し、攻略したり防衛したりする地点を目指して全員で協力する。この部隊は最大6人で結成できる。6人! これならちょっと広めのリビングがある家でLANゲームパーティを開催できそうだ。LANゲームパーティといっても、LANで敵味方の対戦を完結するのではなく、LAN内で部隊を結成し、インターネット上のサーバで対戦しようというわけ。カウンターストライクの5人チームだって作れる。

 初期のカウンターストライクのチーム“4DimensioN”や、大阪のAXGの合宿練習がまさにこんな“部隊LAN”だった。もちろん、QUAKEやWARSOWのように1対1で戦うゲームならLAN内で完結する。インターネット経由で戦うと僅かなタイムラグでも気になるものだが、LANならストレスのないスピーディな闘いが楽しめる。このように、少人数でもLANゲームパーティは成立するし、きっと楽しいはずだ。そこで、自宅で数人規模のLANゲームパーティを開催するために、どんなことに気をつけたら良いのか、BIGLAN実行委員長の長縄氏にアドバイスしてもらいつつまとめてみた。

 LANゲームパーティで考慮すべき重要な要素は3つ。“場所”、“電源”、“ネットワーク”だ。

 まずは場所。独身者用ワンルームに何人も集まる、という企画はさすがに無理だけど、家族用のマンションならリビングルームになんとか収まりそう。僕もマンション住まいだけれど、団地のように世帯数の多い建物なので、住民が借りられる会議室がある。そんな共用設備を検討してもいいかもしれない。自家用車で集まるなら駐車場の確保も忘れずに。

配電盤で電力容量と子ブレーカーの用途をチェック
 次に電源だ。パソコンを6台も同時に動かすと、消費電力はかなりの大きさだが。ちなみにパソコンがどれだけ電力を使用するか。これはパワーユニットのワット数で推測できる。僕がゲーム用に使っているPCは480ワット電源。最大480ワットの電力に対応するという意味だ。しかし、電源ユニットに付属する電力計を見る限り、300ワットを超えることはない。あとは懐かしい理科の計算。100V/300W=3アンペアだ。3Aを見込んでおけば良さそうである。電気会社との契約は40アンペアなので、冷蔵庫や時計付き家電の待機電力を差し引くと、10台くらいは行けそうな気がする。

 さっそく長縄氏に聞いてみた。

「いやー、杉山さん、それは無理ですよ。だってモニタも使うでしょう? それにエアコン無しはキツイですよ」

 そうだった。17インチモニタで比較すると、ものにもよるがCRTで70ワット程度、液晶で40ワット程度。ちなみにBIGLANでは1台あたり3.5〜4アンペアとして配線を計画しているそうだ。それを適用すると、一般家庭では6台、24アンペアが限界かも。

 さらに、コンセントの集中も避けなければならないという。長縄氏のアドバイスのもと、配電盤を開けてみた。スイッチのある箱がすべてブレーカーだが機能は少しずつ異なる。一番左にある大きい物が供給アンペア数を決める“リミッター”、その隣が漏電ブレーカー、その隣にある小さなスイッチ群が子ブレーカーだ。子ブレーカーは台所、照明、エアコン、部屋ごとに別れて設定されており、10〜15アンペアで切れる設計だそうだ。ひとつのコンセントからタコ足配線で6台24アンペア分のパソコンを繋ぐと子ブレーカーが落ちてしまうことになる。

 私の家では、配電盤のカバーの方に子ブレーカーの接続先が書いてあった。リビングと廊下、寝室、トイレと風呂場の電源系統が独立しているようだ。リビングはテレビやビデオデッキがあるので避けた方が良さそう。しかし廊下は掃除機を使うときしか使わない。個室や洗面台も不在時は使わない。トイレの便座の容量もたいしたことはない。というわけで、これらの空いているコンセントから延長ケーブルでリビングに引き込めばいい。ふだんひとつのコンセントから2台のパソコン用の電力を取っているから、3つのコンセントから2台分ずつ取ることにしよう。

 子ブレーカーは上下2段に配置されているが、長縄氏によるとこれは、リミッターから子ブレーカーへの配線が2系統になっていることを示していて、上下のブレーカーに均等に電力を分散させた方が良いそうだ。

 配電盤の子ブレーカーに用途が書かれていない場合は、すべての子ブレーカーをいったん切り、ひとつずつスイッチを入れて確認する。コンセントにはドライヤーなどの持ち歩ける電化製品をひとつずつ挿してチェック。これでどのコンセントがどの子ブレーカーに繋がっているかわかる。面倒な作業だけれど、ふだんの暮らしでの電力集中を避けるためにも、一度はやっておいた方が良いと思う。

 契約アンペア数が足りないときは、電力会社との契約を変更する必要がある。リミッターから赤、白、黒の太い線が出ている場合、そのコード自体は120アンペアまで対応している。しかし、マンションの場合は建物全体の使用電力に上限があるため、各戸にも制限がある。我が家の場合は60アンペアまで、とシールが貼ってあった。

10メートルの電源延長ケーブルは1500〜2000円で購入できる
 電源タップにも容量があって、容量を超えると異常加熱の危険がある。100円均一で買えるような三つ叉ソケットなどは1000ワット。しかしここは値が張っても1500ワット対応のOAタップがおすすめ。ブレーカー付きならPC側で容量オーバーしてもタップが切れるだけで済み、家全体の停電を回避できる。

 次はネットワークだ。今回のコンセプトは“LANでチームを組んでインターネット上の戦場へアクセスする”だから、全員のPCがネットワークに接続できるようにする。LANだけで対戦するなら外部ネットワーク接続は要らないとも言えるけれど、バトルフィールド2142ではシングルプレイをするにしてもオンラインの認証が必要だ。そのほか、Valve社のSTEAMを使ったゲームなどでもオンライン認証がある。

 ふだんパソコン1台しか接続していない人は、ADSLモデムやケーブルモデム、光ファイバーの場合は回線終端装置から直接パソコンに繋いでいるかもしれない。しかし、複数のパソコンを接続する場合はルータが必要になる。LANゲームパーティだからといって特別なルータが必要なわけではなく、市販のブロードバンドルータや、ISPからレンタルできるルータでよい。BIGLANでも特に業務用のルータを使っているわけではなく、家電店で購入できるルータを使っているそうだ。

 ただ、ブロードバンドルータの普及機種は4ポートばかりで不便だ。最近はパソコンのほかにHDDレコーダや次世代ゲーム機、テレビですらネットに接続するので、4ポートではそもそも不足気味。手ごろな価格の8ポート搭載ルータを作ってほしい。あるいはデザインを揃えて、ルータと並べて使えるスイッチングハブがほしい。ブロードバンドルータを販売するメーカーのWebサイトを見ると、スイッチングハブの接続について説明がなくて不親切。スイッチングハブのアップリンクポートとルータ側ポートをつなぐだけとはいえ、ここは改善をお願いしたい。

 長縄氏からはさらに、テーブルと椅子についてもアドバイスを頂いた。「床に寝そべって遊べないでしょう?」その通り。うっかり忘れるところだった。確かにテーブルと椅子は必要だ。テーブルは会議用の長テーブルがいい。BIGLANでは折りたたみ式の会議用テーブルを使っていた。幅1500mm、奥行き450mmのタイプを4人につき3本、川の字のように並べていた。真ん中にモニターを置き、手前がキーボードとマウスのスペースというわけだ。

 BIGLANでは会議用テーブルについてレンタル業者を利用していたけれど、個人で3本という扱いは難しい。だから購入することになる。会議用テーブルは1本あたり2万円前後。中古なら5000円程度で買えるそうだ。買っても保管に困るなら、使い終わった後にまた売りに行けばいい。あるいはリサイクルショップさんと交渉して、3日間のレンタル交渉をしてみる手もあるらしい。

 椅子は500円の丸椅子でいいかと思ったけれど、長縄氏から「長時間座るし、エキサイトすればのけぞるから(笑)、背もたれ付きの会議用椅子がいいですよ」とアドバイスを頂いた。ただし、会議用椅子は意外と高い。折りたたみタイプが1万5000円前後、重ねて収納するスタックタイプが5000円程度。これもリサイクルショップを当たってみた方が良さそうだ。そのへんは参加者と割り勘にしてもいいかもしれない。また、床を傷つけないよう、使うときは脚にカバーをしておこう。

 というわけで、ご近所の奥様がホームパーティを開くような感覚でLANゲームパーティを開くために必要なことをまとめてみた。もっとも重要な問題は電源。ネットワークは技術的には難しくない。そしてテーブルと椅子にも配慮しよう。しかし、もっとも重要な要素は、LANゲームパーティのホストを引き受けるための時間かもしれない。遊ぶ時間だけではなく、部屋の片づけとか掃除とか、不精者の私には準備の時間を捻出する方がネックになってしまうのだ(笑)。
(杉山淳一@RBB)
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