ただ、WCGのビデオファイルはすべての種目を網羅しているわけではないらしく、今年は“DEAD or ALIVE”が収録されていない。しかし、ここでどうしても見てもらいたいビデオがある。2005年のシンガポール大会で行われた“DEAD or ALIVE”、そう、日本代表の活忍犬選手が優勝した試合だ。ゲーム自体もシーソーゲームで白熱していたけれど、闘いの合間に見せる選手たちの表情がいい。ラウンドに勝ったあとは満足な表情、ラウンドに負けたときの悔しい表情が観客にぐっと伝わってくる。ステージにいる活忍犬選手の様子は、まるで本物の格闘技でリングの隅で一息つく選手と同じ表情なのだ。
対戦相手は開催地シンガポールの選手。したがって活忍犬選手が倒れると満場の声援と拍手が送られる。これは活忍犬選手にとって大きなプレッシャーとなっていたはず。その逆風にもかかわらず、活忍犬選手は冷静に絞め技を決めて勝った。日本贔屓と呼ばれて結構。この試合はWCG史上、もっとも優れた試合だと言って良いだろう。ビデオファイルを見るときは、ゲームを選ぶと収録されている年が表示される。つまり、2006年だけではなく、ストリーミング中継された全試合を観戦できるのだ。2005年のDEAD or ALIVEは絶対に見て欲しいし、いつかまた、日本選手に優勝の喜びがもたらされることを祈りたい。