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「Norton 2007」の特徴は大幅なパフォーマンスアップとユーザビリティの向上

エンタープライズ その他
シマンテック シニアプロダクトマーケティングマネージャ 風間彩氏
  • シマンテック シニアプロダクトマーケティングマネージャ 風間彩氏
  • ストレスを感じる要因
  • パフォーマンス向上のポイント(1)
  • パフォーマンス向上のポイント(2)
  • ノートン・インターネットセキュリティ2007のパフォーマンス(2006との比較)
  • ノートン・インターネットセキュリティ2007のパフォーマンス(競合との比較)
  • カーネルモードで動作するルートキットの検出および修復の仕組み
  • これからのサービス提供モデルについて
 シマンテックは5日、「Norton Internet Security 2007機能とパフォーマンス向上に関して」と題した報道機関向け説明会を都内で開催し、Norton Internet Security 2007(以下、NIS 2007)の新機能と性能について紹介をした。

 この説明会は、9月27日に都内で開催された「Norton 2007」ファミリーの新製品発表会を補うもの。シマンテック側はこの説明会を開くことになった理由を「新製品発表会では時間的制約があったので、十分に新機能やパフォーマンスの向上について解説できなかったため」としている。

 まず、6割近くのコンシューマがパソコンの一般的なパフォーマンスにおいて最もストレスを感じるのは、「動作が遅い」時であるという調査結果を挙げて、よりユーザー本位のアプリケーション作りの表れとしてNIS 2007のパフォーマンスの向上をおおいにアピールした。

 具体的には、システム設計、アーキテクチャ、ローディングを向上させることでブート時間を5〜10%削減したほか、メモリ占有量を10〜15MB、稼働プロセス数を9から4に削減したとした。また、カーネルモードとユーザーモードの両方でメモリ管理を向上させ、使用していないメモリは随時解放するロジックを取り入れたことも明らかにした。さらにUIエンジンを再設計して非アクティブ時のUIプロセスのメモリ消費量を削減したことに加え、スキャン処理中のUI表示を最適化して、UIの反応速度を80%高速化した。これらに加え、スキャンエンジンとアルゴリズムを効率化して、2005および2006バージョンのユーザーが2006年3月6日以降のLive Updateを実行した場合30〜40%もスキャン時間を短縮できるとした。また、Web閲覧を45%高速化するなど、アプリケーション全体に渡って大幅なパフォーマンス向上が図られている。

 カーネルモードで動作するルートキットの検出および修復機能については、ディスクボリュームに直接アクセスすることにより、通常OSファイルシステムのすぐ上にフックしているカーネルモードのルートキットを迂回して処理を行う、Veritasの「VxMSダイレクトボリュームアクセス技術」を活用したもの、と説明した。また、既知のルートキットのシグネチャによるスキャンと未知のルートキット検出のための新しいヒューリスティックを採用し、他社の同種の機能にはない強固なセキュリティ環境の構築が可能とした。

 今後のサービス提供モデルについても、今バージョンよりサービス期間中はウイルス定義ファイルやファイアウォールルールの更新だけでなく、バージョンアップも受けられるサブスクリプション方式に移行した、と言及した。また、Windows Vistaへの対応もなんらかの形で行うことを明らかにした。

 最後に簡単なデモを行い、バックグラウンドでウイルススキャンをしながらでもスムーズに画像を編集できるパフォーマンスの軽快さや、実在の詐欺サイトを自動的に検知して遮断する場面などを披露した。なお、詐欺サイト自動検知・遮断機能には同社のラボに詐欺サイトの疑いがあるサイトをレポートする機能が搭載されているが、レポートされた詐欺サイトはすぐに分析されて2〜4時間程度で既知の詐欺サイトリストに追加されるとのことだ。

 質疑応答では、OSやほかのアプリケーションに搭載されたセキュリティ機能との干渉が指摘されたが、これらの機能はNIS 2007のインストール時にすべて無効にされ、Norton Internet Security 2007のセキュリティ機能が優先されるとした。OSやほかのアプリケーションに搭載されたセキュリティ機能を利用したい場合は、NIS 2007の機能を無効にした上で、好みのアプリケーションの機能を有効にしなければならない。

 また、NIS 2007に搭載されたファイアウォール機能は、従来のIDSよりもさらに防御力を高めたIPS(Intrusion Prevention System)であるとした。ファイアウォールの難点は、アプリケーションごとの通信許可/不許可の決定を求めるアラートメッセージだが、Norton Internet Security 2007では自動的に最適なアプリケーションルールが作成され、広く使われているアプリケーションについてはほぼアラートが表示されることはないとした。
《富永ジュン》
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