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データだけではなくシステムバックアップの必要性も強調 -シマンテックが新製品をデモ

 シマンテックは9月14日、先ごろ発表された「Symantec Backup Exec System Recovery」(以下BESR)の製品説明会を開催した。BESRは、旧製品「Symantec LiveStateRecovery」の機能を引き継ぎながら、より機能を強化したディスクベースのシステムリカバリーソリューションだ。Windowsシステムに対し、データファイルだけでなく、設定情報を含めた復旧が可能となる。

BESRには「Server Edition」「Small Business Server Edition」「Desktop Edition」の3タイプがある。それぞれ価格は1台当たり21万円、9万9000円、1万2100円。

 同社プロダクトマーケティング部の藤盛秀憲氏(リージョナル プロダクトマーケティング マネージャ)は、「データのバックップだけでなく、OSに設定されたシステム情報の保護も重要。しかし、現状では85%のシステムに対してバックアップがとられていない。またシステムダウンはハードとソフトに起因するものが53%、さらに人的なものが38%が原因である」とし、システムのバックアップとリカバリーの必要性について述べた。

シマンテック プロダクトマーケティング部 藤盛秀憲氏(リージョナル プロダクトマーケティング マネージャ)

 とはいえ、システムリカバリーに対しては、いくつかのハードルもある。たとえば、リカバリーをする際には、OSのインストールのみならず、脆弱性を改善するパッチの適用など、煩雑な作業を行う必要がある。また、ビジネスの継続性という観点から、システムを素早く復旧させ、最小限のダウンタイムにとどめなければならない。さらに、異なるハードウェア(代替機のスペックが異なる場合)や仮想環境(代替機がない場合)でのリカバリー、遠隔地からのアクセスによるシステムリカバリーといったニーズも求められている。

 このような問題をクリアできるソリューションとして、同社ではBESRを用意している。BESRには以下のような大きな特徴がある。

●システム全体の高速な復元
 Windowsシステムにおいて、ドライブ全体をイメージ化してバックアップ。リカバリーポイントを作成し、システム障害時にリカバリーポイントまでロールバックして、システムやアプリケーションを迅速に復元できる。

BESRのリカバリー手順。インストール→全体もしくは増分のリカバリーポイントを作成→リカバリーポイントをメデイアなどに保存→障害時にリカバリーポイントを選択→システムを完全リストア

●効率的なシステムの運用
 「Restore Anyware」機能(旧製品ではオプションとして提供)によって、HAL(コンピュータの機種の違いを吸収するプログラムコード)の違いを吸収し、作成元のシステムと異なる別サーバや、バーチャルマシン(VMwareのバーチャル環境)でのリストアに対応できる。

異なるハードウェアへのリストア手順。リカバリーポイントを取得→障害時に製品インストールCDを使用し、異なるサーバを起動→異なるサーバにリカバリーポイントをリストア→リストアが完了すると、そのまま通常運用できる

●サポート負荷の軽減
 ブランチオフィスなど、離れた場所でのシステム障害時に、「LightsOut Restore」機能(旧製品ではオプションとして提供)によって、Symantec Recovery Disk(SRD)を起動させて、リカバリポイントをリストアするだけで元のシステムに復元できる。SRDはWindows PEベースのため、主要なデバイスドライバが組み込まれており、短時間での復旧が可能。

遠隔地にあるサーバのリストア手順。リカバリー環境(SRD)をHDDにインストール→サーバを起動→システム復旧操作画面にアクセス→戻したい日付のリカバリーポイントを選択し、そのときの状態に復旧

 このような特徴から、藤盛氏は「BESRによって、いつでも、どこへでも、バーチャル環境や様々なデバイスにシステムをリストアでき、継続的なビジネスをバックアップし、素早い経営の継続を提供する」と述べた。

 続いて、同社システムエンジニアリング本部の世羅英彦氏(アドバンスドソリューションセンター 第1グループ システムエンジニア)によって、Restore Anyware機能を利用して、異なるハードウェア環境(2つのノートPC)へ高速リカバリーするBESRのデモンストレーションが行われた。

デモンストレーションの様子。Restore Anyware機能を利用し、異なる2つのノートPCでも高速リカバリー。System Restore Wizardで簡単に運用できる

 BESRはシステム保護に重点を置いたリカバリーソリューションという位置づけになるが、データとシステムでは更新ポイント(バックアップするタイミング)が異なってくる。つまり、データについては継続的な変化であるため、リアルタイムのバックアップが必要になる。一方、システムについては、サービスパックや新規アプリケーション、パッチなどを必要によって適用が断続的であるため、その時点が更新のポイントとなる。そのため、藤森氏は、データとシステムの両者を保護するためには、システム保護に重点を置いたBESRと、データ保護に重点を置いた「Symantec Backup Exec 10d」を組み合わせ、相互補完する形で完全なトータルバックアップができると説明した。

データとシステムの両者を保護する。左上の「システム保護のみ」の領域にはBackup Exec System Recoveryを、右下の「データ保護のみ」の領域にはBackup Execを、さらに右上の「システム&データ保護」の領域には両者を適用する
(井上猛雄@RBB 2006年9月14日 21:44)
キーワード: シマンテック バックアップ


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