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NTTコムウェアの超小型Linuxサーバが解析機能付き多機能心電計に採用。遠隔医療に貢献

エンタープライズ モバイルBIZ
 NTTコムウェアは、同社の超小型Linuxサーバ「L-Box」が、大日本住友製薬の解析機能付き多機能心電計「レーダーサーク」の伝送装置として採用され、大日本住友製薬とL-Boxの販売代理店契約を締結したと発表した。大日本住友製薬は今年8月末にL-Boxの販売を開始する予定。

 大日本住友製薬は、救急救命や循環器内科など、迅速な心機能評価が求められる医療分野への貢献を目指しており、レーダーサークを販売している。大日本住友製薬は、NTTコムウェアの「モバイル・テレメディシン」に対する取り組みや実効性を評価し、レーダーサークの伝送装置として使用することを検討してきた。レーダーサークは突発的な衝撃・振動に強いため、救急車の移動中にも測定でき、L-Boxと組み合わせることで、救急車から患者のデータをリアルタイムに病院に送信でき、遠隔救急救命医療に貢献できるという。

 L-BoxはLinuxベースのマイクロ・サーバで、大きさ119mm×68mm×98mm、重さ267gと小型・軽量ながらイーサネット、RS-232C、PCカード、コンパクトフラッシュカードなど、有線・無線でのネットワーク接続を実現する多くのインターフェース端子を備えている。OSにはオープンソースのLinuxを採用しており、利用者自身で周辺環境にあわせたOSの拡張やアプリケーションソフト開発が可能。また単体でもファイアウォールを備えたブロードバンドルータや、プログラム制御可能な各種ネットワーク装置として利用できる。また低消費電力設計で発熱量を抑えており、安心して常時利用できる。

 NTTコムウェアは、2002年7月に産・官・学の共同で発足した「循環器救急におけるモバイル・テレメディシン研究会」に参画しており、国立循環器病センターや複数の医療機器メーカーと共同での実証実験を行ってきた。同社は今後、同研究会での成果と実績をもとに、L-Boxの汎用性をいかし、遠隔医療・被災地医療などの各種医療機器との連携を目指すとしている。

 なお、7月12日(水)から7月14日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2006」のNTTグループブースで「モバイル・テレメディシン・システム」を見ることができる。
《小笠原陽介》
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